FXのインジケーターというのは無数にあります。
その中でも最も有用なのは「移動平均線200SMA」。
チャートに表示させるインジケーターはこれだけで良い。
その他余計な物は要らない。
200SMAはFXトレードにおける一つの抵抗帯。
今回は抵抗帯におけるトレードをお話します。
キーワードは「壁が堅いか脆いかはその時々」。
FXにおける抵抗帯
まずFXにおける抵抗帯とは何なのかをお話します。
抵抗帯とは?
FX相場は単一方向に直線的に上昇したり下降したりすることがありません。
ある程度の波を形成して上昇したり下降したりします。
その波を形成する上で方向に対して波が返される所が抵抗帯であったりします。
意味のある抵抗帯が先にあるのであれば注意をしなければいけない。
ニュースなどでよくあるアクセルとブレーキを踏み間違えて壁に突っ込んで事故になる。
ここでの壁がFXにおける抵抗帯。
ただFXの抵抗帯というのは透明な壁なので現実の壁程分かりやすくはありません。
各々のトレーダーが壁であることをその都度認識しなければいけません。
抵抗帯の種類
では抵抗帯である壁にはどんなものがあるのか。
今回ご紹介するのは「移動平均線200SMA」。
その他にも教わっている手法によって色々あると思います。
FX勉強会ではフィボナッチリトレースメントやフィボナッチエクスパンション、トレンドラインなど。
インジケーターとしてはボリンジャーバンドや一目均衡表などもそれにあたるのかもしれません。
FX勉強会では移動平均線しか使っていないので詳しいことは分かりませんが…。
抵抗帯として認識する上で重要なことはそれが勝てる手法に沿った正しい抵抗帯なのかどうかです。
勝てる手法でも無い曖昧なものを壁として認識してもあまり意味がありません。
多数決と同じ感覚だと思います。
多くのトレーダーが認識している抵抗帯だからレートが反応する。
一部のトレーダーだけしか認識していない抵抗帯ではレートが反応しにくい。
抵抗帯でどうすればいいのか(重要)
多くのトレーダーが抵抗帯として認識していそうな所までレートが来たらどうするのか。
間違っても先に話た通り壁に突っ込んで自ら大怪我をしに行くような危険行為をしてはいけません。
安易な抜けるだろうという欲もあまり良くありません。
エントリーして抵抗帯があるのにも関わらず今回は抜けて行くだろうとポジションを保有して逆行したらドキドキが止まらない。
最悪の場合は抵抗帯から逆行して損失になる。
こういった経験ありませんか?
FXあるあるですよね。
抵抗帯付近までレートが来たら基本は様子を見る。
これが最も安全。
FX抵抗帯「移動平均線200SMA」
FXトレーダーの多くが使っているインジケーターが移動平均線。
多くのトレーダーが認識している抵抗帯であり壁なわけです。
移動平均線
移動平均線には設置数値の前に種類がいくつかあるかと思います。
単純移動平均線(SMA)、加重移動平均線(WMA)、指数平滑移動平均線(EMA)。
これらは一定期間の終値の平均値を繋いだ線でそれぞれの計算方法が異なるという違い。
FX初心者が思う事は「じゃあどれが一番良いんですか?」ですよね。
FX勉強会では単純移動平均線(SMA)を使用していますので、SMAをおススメします。
そして設定数値ですが、これもトレーダーによって色々あり何本もの移動平均線をチャートに表示させているケースもあると思いますが、期間200(SMA)のみで十分です。
抵抗帯での鉄板お手軽手法
有用な抵抗帯として紹介した「移動平均線200SMA」。
先生のyoutube動画やブログを見られているのであれば分かると思いますが、進研ゼミという初心者でも勝てる手法が移動平均線200SMAにはありましたね。
それは「1時間足200SMAタッチでのトレード」。
4時間足でも5分足でも無く、1時間足のみ。
また200SMAの傾きは水平では無く傾斜があること。
そして20pipsから30pipsでサッと利確すること。
この条件で1時間足200SMAタッチでトレードすれば高確率で初心者でも勝てます。
こんな感じで。
抵抗帯での堅実トレード方法
抵抗帯での堅実なトレードの方法があります。
それは抵抗帯でどうすればいいのかという所での話の続きになります。
まずは抵抗帯でどうなるか様子を見る。
実際に抵抗帯でレートが反応しました。
ではその後はそこから再度値動きがどうなるのかを見る。
もし抵抗帯からレートが反応して再度強く上昇(下降)して行くのであれば抵抗帯でのトレードは出来ない。
もし抵抗帯からレートが反応して弱く反発上昇(下降)してきて抵抗帯を抜けて行かないのであればその値動きがどうしても上昇(下降)出来ないのを確認した上で抵抗帯を根拠にトレードしていく。
抵抗帯での堅実トレードの手順は
- 様子を見る
- 反応を確認する
- 再上昇(下降)の圧力を見る
- どうしても上昇(下降)出来ないのを確認する
の4ステップ。
FX抵抗帯「移動平均線200SMA」相場解説
では次にFX抵抗帯「移動平均線200SMA」における堅実トレードを相場解説していきます。
今回は4時間足200SMAが抵抗帯です。
2020年5月27日ポンド円。
環境認識
いつも通り行きましょう。
セックスするならお友達から。
あっ間違えました。
告白するならお友達から。
FXやるなら環境認識から。
4時間足
まずは値動きの意味から考えていきます。
この相場で一番目立つのは左の戻しのほとんど無い強い下降。
この下降を見たら考える事は戻り売り。
FXトレードの王道。
そして安値から上昇して高値付近で何度も抑えられて下降し、再上昇しても上昇出来ずに下降してきています。
ただその下降というのは戻り目からの下降にしては勢いもなく、時間を掛けて波を作って下降しているのが分かります。
そしてついには安値を切り下げられずに高値を切り上げてしまっている。
だからと言ってすぐにここから上昇なのかというのはまだ分からないといった状況だと思います。
では次にインジケーターやツールで見ていきます。
戻り目からの下降にはトレンドラインが引けそうで暫くずっと効いていましたが、直前では下降しきれずに上抜けて上昇してしまっていることが分かります。
200SMAで見ると下降から水平気味にウネウネしていますが、直近の値動きは200SMAの下で推移しており、直前で200SMAまで戻してレートが反応していそうにも見えます。
方向感は正直分かりませんが、水平気味ではありますがやや下向きでもある200SMAの下からの値動きなのでここで様子を見たいという印象です。
1時間足
こちらも値動きの意味から考えていきます。
下降の安値から結構強めに反発上昇して、押し目から再上昇して高値を切り上げています。
1時間足では上昇相場ですね。
現在地は4時間足では200SMA付近ですが、1時間足では前回落ちたレート付近でもあります。
そこまでの上昇は結構強く上昇してきた先っぽ。
買うにしてもあまりお買い得では無い所。
そして4時間足200SMAと前回落ちたレート付近から実際に下降しているのが分かります。
であれば、今後押し目からの上昇で高値を抜けて行かずに4時間足200SMAが抵抗帯となって下げる値動きなら売ってみたい。
もし高値を切り上げていく上昇なら抵抗帯としてのシナリオは破綻するので、再度シナリオを組みなおす必要があります。
では次にインジケーターやツールで見ていきます。
安値からの上昇は200SMAから下げる事無く上抜けてその後はその付近でウロウロして結果として上昇している。
ということはやはり上昇。
安値からトレンドラインを引くと画像のようになりそうですね。
FRとしては直前の押し目からの上昇に当てると4時間足200SMAと1時間足前回落ちたレートからの下降が38.2%で止められて再上昇していることが分かります。
押し目からの上昇中なわけですね。
もしFR38.2%から再上昇しきれずに下げてくるなら次の押し目候補FR61.8%とトレンドラインが重なる付近までの下降があるか。
もしくは再度FR38.2%で止められて再上昇するかといった感じですかね。
いずれにしても高値付近でどうなるかを見たいですね。
5分足
最後に5分足。
上位足の環境認識から再度高値付近でどうなるかを見たいという所でした。
1時間足でのFR38.2%から強めに反発していますね。
下降するパターンとして考えられるのは2つ。
- 下降FR61.8%付近まで上昇して上昇出来ずに下降する
- 高値を試して高値を抜けられなくて下降する
強く高値を抜けて行くならシナリオを再度組み立てる。
で①のパターンでは押し目から上昇がFR61.8%を強めに抜けているので無し。
②のパターンはどうか。
直前では強く上昇しているのですぐに売るという選択肢は無い。
暫く様子を見ていると、高値付近で何度も止まっているのが分かる。
しかも押し目からの上昇起点にFEを使うとFE161.8%付近でもある。
この時点で高値を抜けられないのかな?と考えられそうです。
そして再度上昇出来ないのを見て「あっ上昇しない!」ということが判断出来そう。
であれば矢印から売ってみてもいいんじゃないでしょうか。
近くはどこまで下げるか想定していた一番近い1時間足FR38.2%で再反発する可能性はあり得るので、その付近までサッと取る感じですかね。
1回目より2回目、3回目は分かりません!
抵抗帯にレートが達した1回目はまずどうなるか分からない。
進研ゼミのように分かりやすいこともありますが、堅実に安全にトレードをすることを考えればまず様子を見る。
そして2回目でどうなるかを細部で確認する。
そして値動きとしてシナリオに合致するならば抵抗帯が効いているという証拠なのでトレードしてみる。
トレードして思った方向に動けばその思考は正しいという事なので美味しく頂いておく。
ただその後3回目で抵抗帯にチャレンジした場合にはどうなるか分からない。
更に慎重にならなければいけない。
FXの抵抗帯は絶対じゃない
今回相場解説で紹介したような値動きというのは相場の中に結構あると思います。
抵抗帯が効いてレートが反応する。
ただし!
抵抗帯に辿り着くまでの事前の思考として大事なことがあります。
それは「抵抗帯は絶対じゃない!」ということ。
抵抗帯となる壁が堅い時もあれば脆くてすぐに崩れていく時もある。
FXでトレードや学習をする上でもそうですが、何事も絶対を求めてはいけない。
相場なんてその時々でどうなるかなんて神様なら分かるかもしれませんが、我々人には分からない。
では人に出来ることは何なのか。
予測してシナリオを立てて、事実を確認する事。
このプロセスを基に抵抗帯でトレードをしていく。
実際にトレードすることに合わせて何度も何度も同じような状況を学習して行くことも大切なので同時進行でいきましょう。
さあ今日もFXの学習頑張りましょうね!