ポンド円1時間足。
画面中央の1300pipsを超える強い上昇トレンド。
出来上がったチャートを見れば、この局面であれば"買い一択"と思えますが、リアルタイムではこの局面でしつこく"売り"をしかけて散っていったFXトレーダーは数多くいるはずです。
というのも、FXで勝てていない自分自身がそうでした。
FXで"ついつい逆張りをしてしまう"心理【体験談】
「FXトレードの基本は逆張りではない」そんなことは誰でも知っている
FXの基本・王道と呼ばれるのは順張り(トレンドフォロー)です。
逆張りを狙う手法もあるのかもしれませんが、1回のFXトレードで順張りほど大きな利益を上げることは難しいです。
そんなことはFXをやっている人であれば誰でも知っている常識ですよね。
でも実際に「気づけば逆張りばかりを狙っている人」結構多いんです。
逆張りは危険と分かっていても、ついついやってしまっている。
なぜでしょうか?
エントリーチャンスを掴めていない焦りや不安から逆張りに走る
例えば先ほどの局面。
伸びた先っぽであろうが適当に買いさえしていれば、爆益を上げることができる相場状況です。
逆張りばかりを狙う人というのは、その流れに素直に乗っていけていない人が大半だと思います。
逆張りが悪いということではありません。
この局面で売りと買いどちらが簡単(勝率が高い)なのかというと、買いに決まっています。
FXで十分勝てるようになっている人ならまだしも、FXで思うように勝てない人がまずやるべきなのは逆張りではなく順張りだということです。
勝てないFXトレーダーは"まだ起こっていないこと"に異常に不安を感じる
FXで思うように勝てていない時は、自信がないからか"まだ起こっていないこと"に対する不安が異常に強かったです。
「ここから下がってきたらどうしよう」
「フィボの○○に達したから…」
「トレンドラインがあるから…」
「もう上昇した先っぽだから…」
このように、何かと理由をつけてエントリーするべきポイントをことごとく逃してしまっていました。
決して慎重になって相場を見ていた結果ではありません。
その根底にあるのは、負けたくない、失敗したくないというFXトレーダーとして成長を阻害する邪な思いです。
そしてチャンスが過ぎ去った後に余計なこと、今回の場合であれば逆張りをして手痛い失敗を繰り返すという悪循環。
FXで重要なのはエントリーポイントです。
自分自身のFXトレードのエントリーポイントが正しかったのかどうかを振り返ることが、勝てるようになるためには重要になります。
また、FXを学習して勝てるようになる過程では、色々な失敗をしていたほうがいいです。
練習中(デモトレード)に酸いも甘いも経験しておく。
リアルトレードへ移行したときに手痛い思いをするのは嫌ですよね。
どんなにFXの才能がない人でも、同じ失敗を100回繰り返してその度に痛い目を見たら嫌でもしなくなると思います(笑)
勝てないFXトレーダーは"チャンスを逃すこと"を病的に嫌う
FXの先生の受け売りです。
FXで思うように勝てていない時は"チャンスを逃すこと"で無駄に落ち込んだりしていました。
エントリーチャンスを逃すまいと、血眼でチャートを監視。
大局的に相場を見ることができなくなっているので、目先の値動きにつられて視野がどんどん狭くなる。
先ほどの相場であれば、押し目を待たなくてはいけません。
しかし、目先の値動きに翻弄されていると5分足レベルの下げでもついていきたくなってしまいます。
エントリーチャンスを逃すまいと躍起になっているので尚更です。
その下げは上昇の押し目を形成している途中の値動きで、手を出すべきところではありません。
私が感情的なFXトレード、いわゆる博打トレードをするときは、決まってエントリーチャンスを逃した時でした。
上昇した先っぽ、もしくは下降した先っぽで余計なことをして損失を出す。
本当に性懲りもなく繰り返しました。
そして「またやってしまった…。次からは気を付けよう。」と、FXトレーダーとして成長するためには全く関係のない反省をする。
それではいくら学習を続けてもFXで勝てるようにはならないですよね。
逆張りでたまたま勝ててしまった場合⇒独学だったらそのうち死ぬ</h32
下位時間足ではどのような値動きになっていたのでしょうか。
5分足では下降してきているように見えます。
ボラティリティが大きいので、良いところで売れば数十pipsは軽く取れそうです。
実際に私はこの局面で売って20pipsくらい取りました。
上位時間足レベルでの上昇は全く手を出せなかったのに。
今よりももっと未熟で勝てば官軍負ければ賊軍みたいなところがあり、正しいFXトレードだと思っていました。
が、その直後にとてつもない上昇が発生するわけです。
その時はたまたま九死に一生を得ることができましたが、死んでもおかしくありませんでした。
もしこれが独学でFXを学んでいたとすればどうでしょうか。
大半の人が恐らく「危なかったー」と振り返る程度で、そのFXトレードが正しかったかどうかの判断はできないままだと思います。
もしかすると逆張りでも運良く一時的には勝てるかもしれません。
しかし、今回の例のようにとんでもない値動きになることだって多々あります。
一気に数百pipsの大損をぶっこくか、口座破綻まで行くか。
どちらにせよ明るい未来はありません。
余談ですが、確かこの局面で先生は数百pips獲得されていたと記憶しています(400pipsくらい?)。
もちろん買いで。
FXは逆張りをやめて順張りをすれば大きな利益を上げることができる
最近のポンド円でも似たような相場がありました。
ポンド円2020年11月10日1時間足。
パッと見で直近は上昇の力が強いことが分かります。
しかも直前でとても勢いのある上昇が発生しました。
私は、この上昇は取る必要がないと考えます。
もちろんこの上昇を狙って取れていた人も大勢いますが、簡単なのはこの上昇の押し目からの買いを狙うFXトレードです。
それまでの値動きだけでは、上昇と下降どちらが有利なのかハッキリしない相場のように思えます。
しかし、この上昇が発生してくれたおかげで方向性がハッキリしました。
1時間足レベルでは上昇3波のような値動きにも見えるので、美味しい相場局面である可能性があります。
しかし、流れに素直に乗れない人や勝ち負けや獲得pipsに拘っている人は、この上昇を取れなかったことにうろたえ、こじつけたような根拠をかこつけて逆張りである売りを狙ってしまいがちです。
重複しますが、一時的に勝てたとしても逆張りばかりを狙っているといずれ痛い目を見る時が来ます。
続いて5分足を見てみます。
逆張りを狙う人はこの辺りで売りを仕掛けてしまいます。
取れなくはないですが、決して美味しいポイントではないですよね。
そうではなくて、この下降は押し目を形成している値動きなので、売りを仕掛けるのではなくどのような値動きになるのか観察しなくてはいけません。
チャートを見てわかる通り、明らかに下がる値動きではないですね。
後は下降が落ち着くのを待って、「上に行きますよ!」という合図のいい感じの陽線が出たところで買うことができればベストですね。
最低でも50pips、伸ばせる人であれば100pipsは取れそうです。