FXトレーダーは基本押し目や戻り目が無いとトレード出来ない。
そして押し目、戻り目からのエントリーが最強の手法。
これは結構どんな所でも言われていますし、正しい。
でも押し目や戻り目にはもっと深い考え方があることに気付きましたのでそれをお話します。
キーワードは「覗けばそこは楽園」。
押し目と戻り目でその後の値動きを考える
押し目と戻り目はトレードにとって最強のエントリーポイント。
そしてもう一つ。
押し目と戻り目を確認すればその後の値動きが考えられる。
今回の本題はこれ。
恐らくですが、これはいつも勝てているトレードが結構意識していることなんじゃないかと思っています。
なのでFXの学習を一生懸命しているのになかなか勝てるようにならずに苦しんでいる方は必見。
私がそうなので。
押し目(戻り目)って何?
FX相場は基本的に直線的にずっと一方向に動いて、その後逆方向にずっと一方向に進むということはありません。
そんな値動きなら誰でも億トレーダー。
そうじゃないからFXは難しいんですよね。
上昇するにしてもグッと上がって休息を挟んでまた上がるなり下がるなりしていくものです。
なので押し目(戻り目)はFX相場における休息時間みたいなイメージ。
ほとんどの相場にはこの休息時間があるので、トレーダーはそれを待って再度動き出すタイミングを計ってトレードする。
とても理にかなったことですよね。
だから押し目買い、戻り売りというのが多く言われているわけです。
押し目(戻り目)が無ければ
押し目(戻り目)がほとんど無いということもあります。
休息が無いということはそれだけその方向に対しての力が強いということ。
押し目や戻り目の起点となる上昇や下降の根っこからトレードすることが出来ればその相場ではチャンスを掴むことが出来ますが、それ以降のトレードチャンスというのはかなり難しくなります。
基本は押しや戻しからのトレードですから。
そしてその方向に対しての力が強いということはもちろん逆張りはその時点では考えてはいけない。
これはFXを学習されている方であれば理解出来ますよね。
浅い深い
押し目(戻り目)には浅い深いがある。
これはフィボナッチリトレースメントを使えば分かりやすい。
38.2%までであればちょっと浅い。
61.8%までであればちょっと深い。
例えば38.2%より前であれば更に浅く、61.8%より後ろであれば更に深い。
押し目(戻り目)として注意しなければいけないのが、38.2%と61.8%前後の時。
38.2%より前であればそれは浅すぎるのでいつ抜けてくるか分からない。
値動きの意味
押し目(戻り目)がトレーダーにとってトレードするべきポイント。
ではその後は?
休憩をしてそのまま進行方向に抜けていくのであれば、それはもちろんその方向への力がまだ強い。
休憩して進行方向に動いたけど抜けられずに抑えられるのであればその方向への力が若干弱まっている。
ここがポイント。
例えば5分足レベルで安値から上昇してきているがそこは1時間足レベルでは戻り目のポイントである場合。
どうすれば戻り売りが出来るのか。
それは買いの力が弱まってからでないともちろん売れません。
では具体的に何を確認すればいいのか。
しっかりと休憩をして上昇したのに上昇出来なかったのを確認する。
「しっかりと=ある程度の深さ」というのがとても重要。
これが値動きの意味。
当たり前じゃん!
と思う方もいらっしゃるかと思いますが、私はこれに明確に気付くまでに相当時間が掛かりました。
押し目と戻り目はもちろんエントリーポイントである
それではここから具体的にチャートで押し目(戻り目)を見て行きたいと思います。
押し目(戻り目)
2020年7月28日ポンド円。
この日私はあるポイントで押し目買いでエントリーしました。
4時間足
4時間足は全体的に見るとあまり方向感が無い値動き。
直近では直線的な下降から綺麗な城所エリオット波動5波で上昇して来ました。
上昇5波が終わったかもという所で売るにしても買うにしても難しそうな所。
1時間足
1時間足では左からグイグイと上昇してきた上昇トレンド。
上昇エリオット波動5波が終了っぽい感じから強めに下降しています。
直前は売りが強そう。
ただ、FR61.8%から反発し、再度下降するも下げきれずジリジリと上昇して来ています。
値動きを詳しく見てみると小さく下降5波からの上昇っぽい。
直前は売りが強そうなので売りを基本に考えたい所ではありますが、下降してきた先っぽでお売り時ではないので、出来れば戻しを待ちたい。
であればここではちょっと買いの方が有利なんじゃないか。
5分足
5分足では安値で何度も抑えられて上昇。
直近はジリジリと高安値を切り上げています。
そして前回高値も若干切り上げ。
この時点ではまだしっかりとした押し目を形成していないように見えたので、押し目で良い形の値動きになれば買いたいと思っていました。
その後に出たのが小さくエリオット波動5波でそこには上向きのトレンドラインと200MAがあり、これは鉄板の形だと買いでエントリー。
5分足で上昇してきた先なので最低限20pipsで利確しました。
もうひとつ
2020年7月27日ポンド円。
これが押し目からの上昇出来ない値動きのトレード。
1時間足
4時間足は前の相場と同じような感じなので省略。
1時間足は上昇5波から直近上昇のFR61.8%まで直線的に下降してきました。
エリオット波動としては3波から4波という所。
直近の売りの力に乗って行きたい。
下降起点からのトレンドラインもありそうです。
直前の買いの力が収まった所から売りたい。
5分足
5分足。
安値から結構強めに上昇してきました。
この上昇した先では明確な押し目からの上昇も無く売りは考えられない。
その後しっかりと上げた後押し目から上昇も高値付近で抑えられて上昇した分を全部戻しました。
ここで押し目が失敗したのでは?という疑問が出ます。
その後の上昇は波を作ってもあまり上昇の力が見られない。
この時点で売りが考えられます。
下向きのトレンドラインもあります。
なので矢印付近から売り。
FRやFEなど色々あり参考にしていますが、しっかりと値動きを確認してからのエントリーになります。
FXですべてを教えてくれる押し目戻り目
押し目戻り目はFX相場で色々な事を教えてくれます。
エントリーの手法としてはもちろん有用ではありますが、それだけでしか押し目戻り目を見ていないというのはもったいない。
FXトレードで最も大事な値動きの意味も教えてくれています。
上昇であれば、しっかりとした押し目からの上昇が成功するのであれば上昇継続。
もし押し目からの上昇が失敗するのであればその上昇は一旦終わる可能性がある。
それらに対してシナリオを立ててトレードする。
この方が格段にトレードの勝率が高くなると思います。
押し目戻り目を頭で理解して値動きを確認するということをせずに数値という分かりやすいものだけを見ていてはFXで本当に大事なものが見えてこない。
これを意識するだけでもFX相場が以前よりきっとクリアに見えてきます。
上っ面の押し目戻り目より掘り下げた思考の方がFXは楽しくなる。
今回の押し目戻り目という話のきっかけ。
それは先生によるトレード塾という動画での一言。
これは添付の記事でちょっと触れているのですが、ある相場の解説で「この上昇は妥当ですね。」といった一言。
以前からこういったことを先生は何度もお話されているのですが、それを深く考えられていなかった。
上っ面だけ「なるほど」と分かったふりして掘り下げた意味を分かっていなかった。
本当に反省でしかない。
でもこれに気付けたことは私にとってとても大きな学習の進歩となりました。
相場を見たときの値動きの納得感が今までより格段にクリアになり、それに伴ってエントリーポイントやパターンというのも明確になった感じです。
もともとFXの学習は楽しく続けていましたが、これからもっとFXが楽しくなるような気がしています。
さあ今日もFXの学習頑張りましょうね!