FXで負ける初心者の人がやりがちな環境認識があります。
それはほぼ全員同じ間違いという恐怖の方程式があります。
今日はそんな負ける初心者がやりがちな間違った環境認識をご紹介します。
当てはまっていたら直せばいいだけなので、まずは気づくことが大切です。
FXで負ける人がやりがちな間違った環境認識ベスト5
第5位:上位足の値動きフル無視
初心者マークの決定版じゃないですけど、上位足の値動きをフルに無視する方が非常に多いです。
最初のうちは1時間足でエントリーできそうなポイント以外、5分足見ない方が下手に変な負け方しない気もします。
これは私自身も未だに気をつけていることで、あくまでも5分足というのはエントリーを行う為の最終工程なんですよね。
その最終工程までが、全然トンチンカンなことやっていたら
- 長い時間待たされたり、
- 逆行したり
色々あると思うんですよね。
というよりも勝てていない人はそうだと思うんです。
なので目先の値動きに左右されずに、上位足で根拠がある場面なのかどうかシッカリと見極めてから5分足を見るようにしましょう。
第4位:必要のないインジケーターごっちゃごちゃ
その相場に本当に使えるの?みたいなインジケーターを使ってる人が世間にはたくさんいます。
もう「ファッションです。」「おしゃれですから。」みたいな主張の方が激しい、もう9割そっち系のチャートの人。
そういったチャートを使っていてはいつまで経っても勝てるようにはなりません。
私自身もFXをちゃんと始める前は、そういうチャート画面でトレードするモノだと想像していた一人(バカ)だったんですけど、今となればそこからFXの負け組思考だったのだと思うとぞっとします。
FXで勝てるチャート画面の条件は、
- シンプル
- 見やすい。
- 使いやすい。
最低でもこの3つはクリアするべきなんじゃないかと思います。
インジケーターをごちゃごちゃ表示させて勝てると思っているうちは、これからも負け続ける可能性が高いので気をつけてください。
第3位:一つの時間足で全時間足の環境認識を済ます
間違った環境認識で多いのは、一つの時間足で全部の環境認識を済まそうとする行為です。
私も初期の時やっていたので理由は分かります。
「楽だから。」
ですよね?
確かに一つの時間足で全部の時間足の重要なラインとか、そういうのを表示させておけば効率もいいんじゃないかって誰もが最初思うはずです。
しかし、FXはそういうお手軽なコトをして勝てるモノではないと今では確信しています。
基本的には、
- 4時間足は4時間足だけの環境認識
- 1時間足は1時間足だけの環境認識
- 5分足は5分足だけの環境認識
をそれぞれ行い、『トータルで考えて結局今どうするのが最善の行動なのか』ということを導き出すゲームです。
なので、その一つの画面に各時間足の何かのラインや数値・インジケーターを表示させる行為はあまり意味がありません。(表示させても一つ二つレベルの話)
というよりも、その時点でその数値やラインを見てトレードしようとしているので、
FXで最も重要な値動きの意味を思いっきり無視しようとしてるんですよね。
FX勉強会では、インジケーターや何かのラインよりも「値動きの意味を考えること」が最も重要視されています。
お手軽なコトは早く卒業して、次の段階に進まないといつまで経っても成長がないので時間がもったいないですよ。
第2位:危険エリアでのイケイケトレード
どういうことかというと、
「そこ考えながらトレードしないともう危険ですよ」ってゾーンがFXにはいくつかあります。
例えば、
- フォボナッチエクスパンション161.8%、261.8%付近とか、
- フィボナッチリトレースメント61.8%とか、
- 前回大きく上昇・下降した付近とか
そういう危険な部分っていうのがいくつかFXには存在します。
例えば上記のような画像の相場では、売りはもちろんすぐに売りは考えない相場かも知れないのですが、
FE161.8%、261.8%、に既に達しているので、いつ落ちてもおかしくないなー。
という高所での作業という事実を認識しておく必要があります。
そういうの無視してFE161.8%付近くらいから買って、結果的に100pips取れたぜ!いえい!みたいなことしてると、どうせ未来でやられますから、あんまり意味がないんですよね。
正しい思考回路でずっとトレードできているかどうかが重要です。
勝ち逃げとかそういう世界じゃなくて、これから何十年も付き合っていくモノとして考えた方がいい気がします。
第1位:壁の存在無視(先っぽトレード)
壁の存在無視というパターンも初心者にありがちな環境認識です。
壁というのはつまり抵抗帯ですね。
例えば、
- フィボナッチリトレースメント38.2%、61.8%とか、
- フィボナッチエクスパンション161.8%、261.8%とか、
そういう値動きが反応しやすい箇所のことです。
壁になるかどうか分からない場所、全てのことを指します。
要するに、壁になるかもしれない場所でのトレードは壁に突っ込んでいく危険があるので事故率が高くなります。
そんな事故を防ぐために意識するべきは、
- どこが壁になりそうなのか。(予測)
- どこが壁になったのか。(事実)
- どこでトレードしようとしているのか。(行動)
この流れでトレードします。予測して事実を見て行動に移す。結果論だと次死にます。
今回たまたま取れても次もれなく撃沈です。
なので、FXってそう考えると本当に全て分かってないと意味がないんだなとつくづく思います。
結果論でトレードしても未来で通用しない。意味がないんだなって。目先の勝ち負けでぬか喜びしたトレーダーを後でいつでも殺せる餌を撒いているような非常に賢い狩りの仕方ですね。(相場怖すぎ)
FXで負けない環境認識のやり方&勝てるトレードの具体例
それでは最後に負けない環境認識のやり方&勝てるトレードの方法を上記の間違った例を反面教師にして具体的にご紹介します。
2020年6月第3週のポンド円チャートで解説していきます。
4時間足の環境認識
まずは4時間足の環境認識から。
直前で1000pips近い急上昇が発生したのですが、それを半分近く戻す強い調整の下降の波が発生しました。
全体上昇のFR38.2付近で再度反発上昇して、「あれ?やっぱり上行くのかな。」と思ったのですが、その上昇分も全部戻してくるような流れの値動きです。
しかし、意識されている安値付近(FR38.2)を抜けるまでは、まだ分かりません。それは未来のことなので。
それでは次に1時間足を見ていきましょう。
1時間足の環境認識
1時間足は、その特徴的な値動きが分かりやすいですね。
上昇分を全部戻して、再度安値付近を試してくる値動きです。
1時間足では上昇のFR61.8付近、4hのFR38.2とほぼ重なるポイントです。
しつこいですが、この安値付近を割るかどうかは未来のことなので分かりません。
もしかししたら直前の値動きみたいに反発上昇する可能性もありますからね。
ここでの選択肢は、
- 売るなら安値を割った場所で追従。
- 早めに高い所で売って安値までを取るか、
- 完全に抜けた後の戻しで売るか、
- 安値付近で買えそうなら短く買うとか
なんだかんだ4つくらい選択肢がありますね。
ただ相場の値動き的には、売るにしても買うにしても「確認」が必要な場面です。
最後に5分足を見ていきましょう。
5分足の環境認識
意識されている安値付近に赤い水平線を引きました。
その付近を下に抜けようと試す値動きがあったのですが、本当に抜ける直前で急上昇してますね。
このてっぺんでは中々売れないというか、怖いというか難しいと思います。
結果的に勝てても後に繋がらないラッキーパンチ感が否めません。
この局面で上の方(高い所)で売る場合は、抜けるか分からない安値までを狙うと最初から決めておかないと勉強にならないかと思います。
でも、この相場だったら見ての通り右側のガッツリ目の下降の部分取りたいですよね。
これを比較的に安全に取る方法はというと・・・
1時間足拡大
この抜けるかどうか分からない安値付近を1時間足で見ると、
ラインを下に抜けて陰線が確定している所がありますよね。
ここで売ると結構安全に、そのあとのガッツリ目の下降が取れます。
ここが買いと売りの決着が着いた最終的なポイントで、下の節目のライン付近までは下がりますよという印でもあります。
当てずっぽうではなく、びたびたにエントリーポイントを決めたい方はココ!
エントリー根拠がこじつけになったり、ギャンブルっぽくなりそうな人は待って待ってのこういう入り方もアリかと思います。
FXで負けない環境認識の仕方&勝てるトレード方法は、
- 値動きの意味を考えまくる。
- 未来が分からない部分を事前に把握する。
この2つが超重要です。
適当に売ったり買ったりして、勝った負けたよりも「なぜそこでトレードしてなぜそこで利確しなくてはいけなかったのか。」などを深く追求し考えていくことに意味があるのかと思います。
大まかな環境認識はあっていても、短く取らないといけない所を無駄に長く保有して撃沈みたいなこともありますからね、FXは。
結果論ではなく、結果も未来も全部ひっくるめた最高のエントリー利確を心掛けましょう。
今日もここまで勉強お疲れ様でした。