FXの世界ではトレンドラインの引き方も人によって様々です。
しかし、「この人の引き方はちょっと…。」と目を覆いたくなるようなモノも多いのが現実です。
理由は色々ありますが、「それリアルチャートで本当に使える?」みたいな引き方の人が世間にはごろごろいます。
トレンドラインはリアルで使えなかったら意味ないですからね!
今日は実際にFXで勝ってる人の稼げるトレンドラインの引き方・使い方を解説します。
この記事を読めば、リアルトレードでシッカリと対応できるトレンドラインが引けるようになりますよ。
FXのトレンドラインの引き方・使い方を徹底解説!
トレンドラインはひげ先で引いても効果ゼロ!
トレンドラインはひげ先に引くものではありません。
これは出来上がったチャートで引いているので効いているように見えるだけで、
こんな風にひげ先で引いて効くトレンドラインが引けることは100回引いて数回レベルの話です。
こういう教え方をしているようなネット情報には振り回されないようにしましょう。
FXのチャートの値動きは、「ひげ先ピッタリで止まります!」みたいなそんな機械的なモノではありません。
トレンドラインは実体の中身&ひげの内側を通るように引く
私が教えてもらっている勉強会のトレンドラインの引き方は上記の画像のような形です。
基本的には、こんな風にローソク足の実体の中身とひげの内側を通すイメージで引きます。
チャートの値動きを点で捉えるのではなく、面で捉えるような引き方です。
トレンドラインを一つの太い帯として見て、そのライン付近の値動きを見てトレードできるので、複雑なチャートの値動きにも対応しやすいのが魅力です。
山の内側を通すイメージで引くと効きやすい
とりあえずトレンドラインを引く場所は決まって山の形がある場所になります。
5分足レベルなら無数に見つかります。
基本的にはエントリー時に引くことが多くなるので、上記の画像のような山を見つけたら内側を通すイメージでまずは引いてみましょう。
あとは、その感覚のままたくさん過去チャートでもトレンドラインを引きまくれば、リアルでも同じうような形になった時にスッと息を吸うレベルで引けるようになります。
考えずに引けるようになるまで練習するのがオススメです。
ピンポイントで効くモノではない。考え方を変えよう!
トレンドラインはそもそもピンポイントでピッタリ効くものではありません。
「広い面、帯」としてとらえてチャートを見ると分かりやすいはずです。
そのトレンドライン付近の値動きを観察して、そのトレンドラインが効いているのかを判断してください。
それは他のツールも同様ですが、絶対ではありません。相場に絶対はありませんので。
トレンドライン1本でトレードしているわけではなく、勝てるトレーダーはトレンドライン付近の値動きを観察して、どちらが優勢なのか判断してトレードしています。
トレンドラインを使って相場を分析はしていますが、
- トレンドラインを使える相場では使うし、
- トレンドラインを使えない相場では使わない。
出し入れが非常にうまいです。
それだけで勝てるほど、FXは簡単じゃありませんからね。
何か一つに固執する考えは死亡フラグです。その相場にあった適切な道具を使って正しくトレードを行いましょう。
どんな相場にも対応できるトレンドラインを引ければ勝率もUP
トレンドラインは引く練習を重ねれば重ねるほど、リアル相場でも効きやすくなります。
それはトレンドラインが効きそうなポイントを見極められるようになるからだと思います。
あくまでも相場分析ツールの一つですが、使い勝手もいいので是非この機会に覚えてみてください。
過去チャートを半年分でも数回トレンドラインだけ引いて回してみるだけでも、勝率は上がると思いますよ。
何よりもFXは練習が命です。練習あるのみ。
FXのトレンドラインを使ったトレードの注意点は?
ずーっと永久に効くモノとは考えない
トレンドラインには賞味期限があります。
一つ前のトレンドラインがあるポイントでは反発したけど、今あるポイントでは効きませんでした。
みたいなこともザラにあります。
基本的には、いち早くトレンドラインが効きそうなポイントを見つけて、他の複合根拠も見つけてトレードするのが理想です。
モタモタしていると大抵、もう賞味期限の場所で逆行して「あちゃー。」みたいなパターンになるのがオチです。
まずは先ほども言いましたが、息を吸うレベルでトレンドラインを引ける場所に引いて、対策を先に立てるのが大事です。
で、予め自分が頭で考えていた思考とチャートの情報が合致すればエントリーするだけです。
慌ててトレンドラインだけ引いてトレードしても負けるだけなので、それだったらじっくり相場を観察する方が勉強になりますよ。
トレンドラインだけを見てトレードしない(値動きを常チェック)
何度も言いますが、トレンドラインだけでトレーダーはトレードしているわけではありません。
- リトレースメントや、
- エクスパンション、
- 複数時間足を絡めた相場分析、
- 何と言っても一番大事な値動き
を見て最終的にベストなトレードポイントを決定します。
トレンドラインをガン見して、そこにタッチしたからエントリー!みたいなことしていたら早い段階で負けまくります。
勝てるトレーダーになる為には、色々なモノをトータルで考えた上で、「ここでのトレンドラインは使える。」と判断するようにしてください。
しつこいですが、トレンドライン1本で勝負するような勝負師にはならないようにしましょう。
急な角度・変な引き方・自分都合で引かない
トレンドラインの引き方はいつも同じ、練習通りを意識してください。
- 変な角度で引いたり、
- 急すぎる角度で引いたり、
- 真ん中に引いてみたり、
- 長すぎるトレンドライン引いて見たり、
そういう自分都合で引くと大抵うまいこといかなくなります。(経験あり)
教えてもらった通り、アレンジせずに、いつも通り引くことを心掛けてください。
違和感を感じないなら練習不足なだけですし、逆に違和感を感じれば一旦そのトレードを冷静に客観視すれば今まで負けていたような場面でも、負けなくなる「価値ある見送り」ができるようになるはずです。
FXトレンドライン実践編:リアルチャートではこう使うんや!
それでは実際にトレンドラインを使った相場解説をします。
2020年6月3週目のポンド円です。
4時間足の環境認識
4時間足の直前は強い上昇トレンドでした。
しかし綺麗な三尊天井のような形が出現し、上昇分を半分近く戻してきた所です。
で、全体上昇のFR38.2%付近で止まり、一旦強めに戻します。
が、それをすぐ否定するような値動きで訳が分かりません。
下側に参考でトレンドライン引いています。ですが、基本的には4時間足のトレンドラインは5分足レベルで見ても範囲が広いのであくまでも参考程度に見ておきましょう。
とりあえず4時間足では、下に抜けるなら売りで追従したいと思うようなところですね。
続いて1時間足を見ていきましょう。
1時間足の環境認識
上昇3波のような形で大きく上昇してきて、三尊天井のような形で下がってきました。
参考にあてた上昇FR61.8%付近ピッタリで反発上昇し、下降のFR38.2%付近でその上昇を全部戻す逆V字下降が発生…。
上下に振られて相場の行き先が迷ってる感モロに出ていますよね。
下手に手を出すとやられてしまう相場です。
ですが、直前の値動きとして勢いの強い戻しの上昇が否定された逆V字下降があったので、止められた安値を抜けるような値動きがあれば売りで入りたいなと思う場面です。
下に抜けた後の戻しがセオリーですが、下に抜けるかどうかは未来のことなので分かりませんからね。
一旦は売りで見る方が自然かなと思います。
それでは最後に5分足を見ていきましょう。
5分足の環境認識
5分足では今日勉強したトレンドラインが綺麗に引けるポイントがありました。
直近で意識されている安値を割るか割らないかまだ微妙な所なので、なるべく右側「もう下行っちゃいます!」というところで入らないと危険です。
で、未来は抜けるかどうか分からないのである程度の所で利確してください。
この先に伸びたらセオリー通り、「戻しから売り」です。
ですが、実際には下に抜けずに下降を否定するV字上昇が発生しました。
こういう特徴的な値動きがあると、私が習っている勉強会では「逆に動きやすい!」と感じます。
勉強会的に安全なポイントで入るも良しですし、最悪その次の所でトレンドライン引いて短く取るとかでもアリかと思います。(上がった先なので確認は必要ですが)
トレンドラインより大事なのは”値動きの意味を考えること”
トレンドラインは、
- 環境認識にも使えますし、
- エントリーにも使えます。
しかし、
トレンドラインよりも大事なのは値動きの意味を考えることです!
値動きの意味を考える為にトレンドラインを引いていると言っても大袈裟ではありません。
もうそれでしかない。もうそれなんです。
トレンドラインだけでトレードするとか、それで大儲けできるなんて簡単なモノではありません、FXは。
値動きの意味を考える為の道具の一つとしてトレンドラインがあるという認識で常にいてください。
そうすると例えば、
- 引いていたトレンドラインを突き抜けてきた時とか、
- 引いていたトレンドラインが全く使い物にならない時とか、
そういうイレギュラーな場面に出くわしても「値動きの意味を考えること」でテンパることがなくなります。
相場に絶対はないので、その引いたトレンドラインが仮に効いている部分があったとしても未来では絶対ではない時も必ず訪れます。
そういうある種、客観視できる目線を持ち合わせることで、色々な相場に対応できるようになるはずです。
ここまで今日も勉強お疲れ様でした。