FXでトレードする前に必ずやるべきこと「シナリオを立てる」。
シナリオを立てていないのにトレードするというのは当てずっぽうや博打。
命と同じくらい大事なお金を預けられるのは自分の立てるシナリオのみです。
今回はシナリオは3つから組み立てると分かりやすいというお話をします。
キーワードは「神様にはなれない」。
- FXでトレードするのに必要なシナリオの立て方
- FXトレードシナリオを実際に組み立ててみよう
- 100%の神がかりなFXトレードシナリオは存在しない
- FXトレードするのに立てたシナリオにならない時
- FXトレードシナリオで最も大事な事
FXでトレードするのに必要なシナリオの立て方
FXでトレードする際のシナリオというのは個人差が出ます。
買いを狙うのか。
売りを狙うのか。
それはどちらでも構いません。
あなたが今のFX相場にそういった感想を持っているなら。
もしシナリオの組み立て方がわからないというのであれば3つの事を意識してみて下さい。
- トレンドを把握すること
- 節目を意識すること
- 細かな値動きを確認すること
トレンドを把握する
トレンドを把握するというのは結構難しい。
というのもFXには複数の時間足が存在するのですが、すべての時間足が常に同じトレンド方向ということはありません。
4時間足では上昇トレンド。
1時間足では下降トレンド。
5分足では上昇トレンド。
などなど。
ではトレンドを把握するというのはどういうことか。
4時間足は長期的な流れ。
1時間足は中期的な流れ。
5分足は短期的な流れ。
デイトレードをするのであれば、長期的な流れを踏まえて短期的な流れでトレードするのは辻褄が合わないので中期的な流れを踏まえて短期的な流れでトレードするのが良いです。
なので1時間足のトレンド方向に対して5分足でタイミングを計って乗っていく。
簡単に言うとこんな所なのですが、それでも実際にマルチタイムフレーム分析を駆使して判断してくのは迷ったりして難しいことが多くあります。
節目を意識する
節目を意識出来ていないと、FX相場でレートがその後の壁になりそうな付近まで来ているのに、壁に突っ込んで行くという大事故を起こす可能性があります。
一番危険なのは素人の感覚。
ここまで下げたんだから上がるだろう。
ここまで上げたんだから下がるだろう。
そこには何の優位性もありません。
しっかりと明確な節目を使いましょう。
FX勉強会であればフィボナッチリトレースメント、フィボナッチエクスパンション、エリオット波動、トレンドライン、200MA、前回反応したレートなどがあります。
トレンドラインは若干訓練が必要でFX学習初期だと個人差が出てしまうので節目としては若干難しいツールだと思います。
ただそれ以外のツールは学習初期であろうが、熟練のトレーダーであろうがしっかりとしたルールに沿って使っていればそんなに違いはない。
ということはそういったツールは多くの人が同じように見ている可能が高いので節目として機能して反応しやすくなります。
壁に向かって突っ込まないように意識しましょう。
あっちなみに節目があるから絶対に反応するということではないですからね。
節目でどうなるかが最も重要なので。
細かな値動きを確認する
トレンドを把握して、節目を意識して最終的なトレードを判断するのに最も大事なことは値動き。
なので細かな値動きを確認しなければいけません。
5分足がどういう状況なのかをしっかりと細部まで確認して、今後どうなりそうなのか。
どうなったらどうするのか。
こうなったら買い。
こうなったら売り。
それは値動きを実際に見て行かないとわからない。
こういった流れに沿って相場に合わせてその時々のシナリオを組み立ててみて下さい。
FXトレードシナリオを実際に組み立ててみよう
トレードシナリオの組み立て方を知ったところでやってみないと絶対にトレードで勝てるようにはなりません。
実際に過去チャートでその時のトレードシナリオをFX相場を見て組み立てて見ましょう。
4時間足
2020年6月9日ポンド円。
安値から上昇して長い期間の押し目を経て再上昇。
再上昇が戻しの浅い強い上昇からの戻し中。
現状はあくまで上昇局面。
1時間足
1時間足では左側は明らかに強い上昇。
上昇から下降してきたのは上昇FE261.8%の意味のある所。
しかも直前の下降というのは戻しがほとんど無く直線的な下降で直前の上昇をV字で戻しているので下降が強そうにも見えます。
ただ、4時間足でも上昇で1時間足でも上昇ということはどこから買いを狙いたい。
ではどこからなら買いを狙えそうなのかを節目を意識してシナリオを組み立てます。
困った時のフィボナッチリトレースメント。
上昇起点からFRを当てると38.2%まではまだ距離がありますが、38.2%には上向きの200MAも来そうです。
また、フィボナッチリトレースメントの当て方で次の安値から当ててみると現在はそのレート付近であり、前回上昇したレート付近でもあります。
なのでこのどちらかで細かな値動きによっては買えそうなんじゃないかと考えられます。
5分足
全体が分かるようにローソク足を通常より細くしています。
1時間足FR38.2%2本に水平線を当てて5分足にも表示させました。
丸印付近で買えるんじゃないかと1時間足でシナリオを組み立てましたね。
5分足の現状では下降起点にフィボナッチエクスパンションを当てるとFE261.8%を超える下降で下げた先になります。
ではこの時にどういうシナリオが組み立てられるのか。
買えるんじゃないかゾーンが2つ想定出来るのでピンポイントに下から買うというのは直前が結構下げているので難しそう。
それであれば考えられるシナリオは想定ポイントから上昇したのを確認してその押し目から買いたい。
FXトレードの王道「押し目買い」。
具体的には上昇からの押し目で小さなエリオット波動5波やフィボナッチエクスパンション、フィボナッチリトレースメントなどがあればなおさら買いやすそうですね。
5分足結果
結果は画像の通りです。
1時間足で次の安値でのFR38.2%+前回上昇したレートから強めに上昇が確認出来ました。
その後の下降の谷にFEを当てると161.8%付近でしかも直前上昇FR61.8%付近でもあります。
なのでシナリオに沿ってここから買い。
ちなみに私はこのシナリオに沿ってエントリーし50pips取りました。
100%の神がかりなFXトレードシナリオは存在しない
数日後に上昇します!明日下降します!みたいな未来予測が出来ますか?
そんなことは出来るわけないですね。
神様なら出来るかもしれませんが、私たちは人間です。
FXの相場は好きなように勝手に動きます。
そこに人間の私たちが立てるトレードシナリオが常に100%当たりますみたいなことはありません。
先生は相場局面によっては数時間後、数分後であれば人間でも予測することは出来ますと仰っています。
ではどうすればそうなれるのかというのは相場の現れる明確な証拠を待つことです。
そこに対して我々人間でも出来るシナリオを寄せて行く。
これしか出来ない。
FXトレードするのに立てたシナリオにならない時
シナリオを立てたのにシナリオ通りにならない。
そんなこと私はしょっちゅうあります。
そんな時にまず最初に出来ることはシナリオ通りにならないならばトレードしない。
シナリオ通りにならない理由としては2つあると思います。
- シナリオが間違っている
- 本当に訳のわからない値動き
ただ、シナリオが間違ってたんだなーで終わっていてはどうしようもない。
ではどうするのか。
これも2つあります。
- 再度相場を見て1からもう一度シナリオを組み立てる
- 過去相場で分かるようになるまで学習をみっちり続けてやる
これは基本常に同時進行です。
過去と未来の学習を同時にやらないとなかなか自分の身にならないと思います。
FXトレードシナリオで最も大事な事
先生はいつかのyoutube動画でこんなことを仰っていました。
「トレードシナリオは毎日根性で立て続けること」
これしかないと。
なんだ結局根性論かよ!と思うかもしれませんが、FX相場は勝てる手法を教わって長く継続して正しい学習を続けて行かないと安定して勝てるようにはなりません。
学習を続けて行くと多くの経験が出来ます。
トレードシナリオに合致して勝てた。
トレードシナリオが外れた。
トレードシナリオに合致してトレードしたけど逆行して損切りした。
などなど。
これらを成功しようが失敗しようが何故なのかを考えて毎日続けることが最も重要です。
何百年も何十年もトレードシナリオを組み立てられるようになるまで掛かるのかと言えば、真面目に意味のある学習をしていけばそんなこともないのかなと個人的には思っています。
そう思って今日もFXの学習を続けています。
さあ今日もFXの学習頑張りましょうね!