多くのFXトレーダーを悩ます「ポジポジ病」。
ポジションを持っていないと不安になったり、根拠がないところでもむやみやたらにエントリーしてしまう恐ろしい病気です。
この病気にかかると、利益を積み重ねるどころか減る一方に・・・。
今すぐにポジポジ病の対処をしないと、FXでは一生勝てるようにはなりません。
今回はポジポジ病を今すぐ対処すべき理由とその方法を紹介します。
「病気」とわかっていてもどうしてもポジポジしちゃう人は、この記事は必見です。
ポジポジ病患者がFXデイトレードでは永遠に勝てない理由
FXは高勝率で勝てるエントリーポイントは1日に数ヵ所
FXの世界では、ポジポジ病患者は永遠に勝てるようにはなりません。
それはなぜか?
単純に、デイトレードでは1日に何十回も都合よくエントリーチャンスがこないからです。
この場合の『エントリーチャンス』というのは、高確率で勝てるポイントのことです。
一日に何十回も『エントリーチャンス』が来るのであれば、誰でも簡単に億万長者になれてしまいます。
例えば、ある日のポンド円の高確率で勝てるエントリーポイントがこれ。
この日、高勝率で勝つことができ、そして再現性のあるエントリーポイントはここだけです。
それ以外のポイントは、今回は勝てたとしても長い目で見ると再現性がなく高勝率で勝てるとは言い難いです。
ポジポジ病患者は「FXでチャンスを待てない」
FX手法が明確でない
ポジポジ病の症状として「チャンスが待てなくてエントリーしてしまう」というのが挙げられます。
重複しますが、FXは高確率で勝てるエントリーポイントだけを狙うから利益を増やすことができます。
FXで「チャンスが待てなくてエントリーしてしまう」のは、単純にFX手法のルール、根拠、分析が曖昧だからです。
ルールが明確な勝てるFX手法を学んでいるのであれば「チャンスが待てなくてエントリーしてしまいました」というのはあり得ないと考えます。
FX手法のルールが明確なのであれば、「上位時間足でこういうパターンになって、下位時間足でこうこうこういうルールに合致したからエントリーする」というように、環境認識からエントリーまでが明確になるはずです。
それ以外でエントリーしてしまう、というのは、ただ単にFX手法のルールを守れていないだけです。
ただ、後からトレードを振り返ってみて「あの時はこういう風に値動きを見ていたけど、本当はこのように見るのが正しかったな」ということはあると思います。
が、基本的にはFX手法のルールが明確であればエントリーを迷いようがありません。
勝ち負けに拘り相場を冷静に分析できていない
または、FX手法のルールが明確にもかかわらず、目先の欲に駆られてついついエントリーしてしまっている場合もあります。
FXは、エントリー回数が多ければ多いほどリスクが高くなります。
ポジポジ病患者は、高確率で勝てるポイントではないところでもトレードしてしまうので、その分リスクがさらに高くなります。
一時的には売りも買いも取って大きく利益を獲得できるかもしれませんが、それは続けることができずいつか大損をこくからポジポジ"病"なんです。
FXは博打ではなく、ルールが明確なFX手法に則り理論立ててチャートを分析しシナリオを作成してトレードをするものです。
それができなければ、行き当たりばったりの博打のようなトレードで一時的にFXで勝つことができたとしても、それを一生続けることはできません。
ポジポジ病を治すための方法
FXは、少ないトレード回数でも十分に利益を上げることができるという事実を知る
FXはトレード回数が多いから利益が増えるわけではありません。
FXはレバレッジをかけられるので、トレード回数が少なくても高勝率であれば十分にお金を増やすことができます。
私がFX勉強会に入会して学んでいるFX手法は、1回のトレードで20~30pips以上を狙う損小利小スタイルのデイトレードです。
エントリーチャンスは一日に多くて5回、滅多にありませんが相場状況によってはエントリーチャンスがない日もあります。
自分が立てたシナリオが外れてしばらくノートレードの時もあります。
これじゃ全然少ない!と思う人もいるかもしれませんが、FX勉強会参加者の成績がこれ。
大勢の方が、少ないトレード回数で数百pipsの月間プラスで終えることができています。
中には月間500pipsや1000pips獲得している人もいます。
しかも、ただ月間プラスで終えることができているだけでなく、高勝率の人ばかりです。
この事実が、FXは月に何十回もトレードしなくても十分に利益を上げることができるという証明になります。
明確な再現性のある勝てるFX手法を手に入れる
まずは再現性のある勝てるFX手法を手に入れる必要があります。
それは素人FXトレーダー自作のFX手法ではなく、実際に勝てているFXトレーダーに教えてもらいます。
世の中には偽物も出回っていますが、本当に勝てるFX手法を教えてくれるFX勉強会も存在します。
その見分け方としては、入会している人が実際に勝てているかどうかが一つの判断基準になります。
高確率で勝てるエントリーポイントだけを狙う
FXではトレード回数は重要ではなく、勝てるエントリーポイントだけを狙ってトレードすることが重要です。
逆にFXで思うように勝てていないうちは、トレード回数が増えれば増えるほど損失が増えていきます。
勝てるFX手法のルールに則り上位時間足で環境認識をしてシナリオを立て、それに合致すればトレードをする。合致しなければ見送る、もしくはシナリオを立て直す。
ひたすらこれの繰り返しになります。
最初に例に挙げたエントリーポイントは、なぜ高確率で勝てるポイントなのかということを、環境認識からエントリーまでを具体的に説明します。
ポンド円1時間足
強い上昇トレンドです。
特に直近は上昇の力が強いように見えます。
エリオット波動にあてはめると、現在は上昇3波にあたると思われます。
エリオット波動の3波というのは力強い値動きになりやすいので、この場合では下手に売りは考えず押し目からの買いを考えたい局面です。
しかし、かなり上昇した先っぽなので、そろそろ下降してきそうで買いも怖いように思います。
そこで、どこまで上昇するのか?ということを予測するためにフィボナッチエクスパンションを使ってみます。
1時間足の上昇起点と思われる山にフィボナッチエクスパンションを当てると、
161.8は上抜けていますが、261.8で上昇が止まっていることがわかります。
261.8に到達して反応しているという事実があるので、いくら上昇が強いとはいえ安易に買うことはできません。
買うのであれば、261.8を上抜けた後の戻しから買うか、1時間足レベルの押し目から買うかのどちらかを考えます。
逆に意味のあるポイントで上昇が止まっているので、このまま上昇できないようであれば、もしかすると売ることができるかもしれません。
ポンド円5分足
5分足を見ると、より明確にFE261.8で反応していることがわかります。
2度目にFE261.8上抜けを目指して上昇してきて、結局高値を越えられず下降していきました。
ここでの売りはまだ早いです。
なぜかというと、直前の下降のフィボナッチリトレースメントの61.8を時間をかけずに上抜けているからです。
1時間足は強い上昇トレンドということも踏まえると、やはりここでの売りは推奨できません。
結果的には下降しましたが、長い目で見るとこういうポイントでのトレードはリスクが高いです。
しばらく様子を見ていると、5分足の200MAを下抜けてきました。
早ければこの辺りからエントリーできそうです。
さらに値動きを観察していると、200MAに抑えられ今にも下に行きそうな値動きになっています。
1時間足のフィボナッチエクスパンション261.8にも抑えられるような形になっており、ここでは自信を持って売れそうです。
ただ、全体的には上昇トレンドなので欲張って長々と保有するのではなく、ある程度のところまで下降してきたら利確するトレードが望ましいと考えます。