FX相場の原理原則「押し戻し」。
一方的に押し戻しなくレートがグイグイといつまでも動いて行くということは無い。
トレードのやり方が難しいというのであれば簡単に考えれば良い。
今回は意味のある簡単なやり方を詳しくお話します。
キーワードは「おじさんはよく頑張った!」。
行き過ぎたら戻すFXの簡単なやり方
簡単なやり方を基本的なFX相場から掘り下げて考えて行きたいと思います。
決して難しい話ではありません。
もうシンプル。
シンプル過ぎて疑いたくなるくらいです。
簡単なやり方の準備①トレンドフォロー
FXトレードの王道はトレンドフォローです。
順張りとも言いますね。
レートが進んでいる進行方向に対してトレードして行くこと。
FXトレードを学習されている方なら分かると思いますが、これって実は結構難しい。
今はどっちの進行方向なんですか問題やどの時間軸での進行方向なんですかなどなど。
では難しくしない為の簡単なトレンドフォローのコツを二つ。
- 1時間足の流れを見る(デイトレードなら)
- 絶対は無い
トレードスタンスがデイトレードなのであればまず1時間足を確認して直近の流れを確認する。
上昇しているのであれば押し目買い。
下降しているのであれば戻り売り。
そして手法によるツールやインジケーターなどの数値にばかり気を取られて、ここまで来たら絶対上昇下降しますと思い込むことは危険。
なぜならそれは分からないから。
FX相場に絶対は無い。
ただ明確に分かることは過去に形成された値動き。
これで進行方向に対してトレンドフォローが出来るかどうかを判断して行く。
簡単なやり方の準備②伸びた先では何もしない
ブレイクアウト手法というのがFX界隈で良く言われていますが、これは実は危ない。
ブレイクアウト手法の解説などでよく言われるのが「だまし」に注意しましょうということ。
ではなぜ危ないのか。
それはブレイクアウトという事はもう既にレートは伸びている最中ということですよね。
伸びている最中ということはもう既にエントリーでは無く利確を考えるトレーダーが一定数いるという事。
時すでに遅しというわけです。
これは簡単なやり方では無い。
お手軽ではありますけどね。
ある程度相場状況を判断出来るトレーダーであればここはブレイクでトレードしても簡単に勝てるということが分かるんだと思うんですが、我々素人には決して簡単じゃないです。
経験から出来る芸当ですから。
なので基本的にはレートが伸びた先では何もしてはいけない。
「あー行っちゃったー」と指をくわえて待つしかない。
子供みたいに駄々をこねて無理やりトレードすると失敗する可能性の方が高いです。
諦めて次を待ちましょう。
簡単なやり方の準備③トレーダー泣かせ
堅実なトレーダーであればいつでも押し目や戻り目からトレードをしたいと考えると思います。
押し目に押し目無し。
という相場格言もあるんですが、そういう相場は沢山あります。
ある程度意味のある所までレートが来て押し目戻り目を形成するかと思いきや大して形成せずにそのままレートが進行方向に進んで行く。
これはトレーダー泣かせ。
こうなってしまったら堅実なトレーダーは何も出来ない。
タイミングも取りにくいですし、リスクも高くなります。
要するにトレードとしての難易度が高いというこ。
初心者で簡単なやり方を求めているのであれば尚更。
でも意外とグイグイと伸びて行く相場を初心者トレーダーは好きだったりするかもしれません。
適当にエントリーしてトレードしても勝ててしまいますからね。
でもこれは今後FXで長く簡単に勝ち続ける為の学習には一切なりません。
その時勝ったからいいやーという精神なら改めた方が良いと思います。
簡単なやり方は逆手に取ること
トレードの基本はトレンドフォローでも押し目戻り目の無いレートが伸びた先では堅実なトレーダーは何も出来ない。
今回の簡単なやり方はこれを逆手に取る。
FX相場は押し戻し無くレートが進んだ伸びた先では高確率で戻す。
この高確率で戻す所を狙うトレードをする。
これは意外と簡単なんです。
感覚的な「そろそろかな?」というのでは全く意味が無いんですが、意味のある所というのが存在します。
目的地はどこなのかということ。
それはその時々において色々と考えられます。
例えば200MAやフィボナッチリトレースメント、フィボナッチエクスパンション。
これらを見て予測します。
そしてレートが反応するのであればそれ以上進行方向に進まないことを確認してエントリーして行く。
要するに…先生のyoutube動画のパクリの話です。
新手法「相場の息切れ」。
では次に実際の相場で詳しく解説して行きます。
簡単なやり方を簡単に詳しくFX相場解説
簡単なやり方を簡単に出来るようにFX相場解説して行きます。
2021年1月18日ポンド円。
環境認識
簡単なやり方であってもこれが無いと始まらない。
告白するならお友達から。
FXやるなら環境認識から。
ちなみに前回、前々回の記事に習って今回も一つずつ分けて分析していきますよー。
4時間足
まずこのチャートを見て真っ先に上昇していますという事を思いますね。
ただ安値からかなり上昇して来ており、上昇した先っぽで何か若干強めに下げているということも分かります。
ちなみに上昇した先っぽで高値から下降しているポイントは何なのかをチャートを縮小して見てみると、前回強く反応して下降した高値。
前回落ちたレートは反応しやすいというFXの法則もあるので、そこから下降している。
それまでの上昇は時間を掛けてようやく目的地に辿り着いたという感じですね。
では次にエリオット波動で今回の相場を見てみます。
安値からの上昇は何か上昇5波で登ってきているような感じ。
そこから下げている。
上昇の波も辿り着くとこまで来たというのが分かります。
ただ上昇5波が終わったかどうかは誰にも分からない。
なのでここから絶対に下降して行きますということだけは考えてはいけません。
事実だけを見る。
上昇5波からなんか下げていますという事だけ。
全体的には上昇しています。
ということは今後どこが押し目になるのかも考えて行きます。
困った時のフィボナッチリトレースメント。
今回は波の経緯としてエリオット波動4波から5波に使うのが良いんじゃないかと個人的には思います。
そうすると現在地は38.2%付近。
そして前回上昇したレート付近でもあるということが分かります。
押し目候補としては適したポイントではあるんですが、まだ38.2%までは微妙に達していないのは気になる。
隙間が気になる。
全体的に4時間足の環境認識を整理します。
- 上昇相場
- 上昇した先で前回落ちたレートから若干強めに落とされている
- 上昇の押し目に適した位置付近まで来ている
上昇相場ながら結構上昇した先で意味のある所から下げているので買うにしても安易には買えないし、逆に売るのも高値から下げて来た所なので出来ない。
様子を見る必要がありそうです。
1時間足
高値から強く下降しているということは分かります。
その下降は直線的で下降の強さが明確な事も分かる。
ただ現在地は下降した先で今すぐ売るには適していない。
売るのであれば当然戻しを待ってから売りたい。
では次にエリオット波動で見てみます。
そうすると現在は下降3波っぽいですね。
突発的な1波があってジグザグの2波があってからの力強い下降ですから。
このまま3波が継続するのか4波になるのかという所ですね。
下降や上昇の起点に山谷が出来たら何を使うんでしたっけ?
当然フィボナッチエクスパンションです。
そうすると下降3波がとりあえずどこまで行くのかというのは目安は分かります。
まずは161.8%ですね。
しかもそこには上向きの200MAも通っている。
ここは結構強い抵抗帯になる可能性は高い。
がしかし…。
161.8%と200MA付近ではほとんど戻さずに時間も掛けずにスルッと抜けている。
これは下降の力が強いという証。
であればFEとして次に目指すのはどこか。
当然261.8%ですよ。
しかもこの付近は4時間足ではどうでしたか?
前回上昇したレートや上昇FR38.2%があった場所。
目指すとしたらここですね。
今回注目すべきはこの下降の仕方。
下降3波なのは良いです。
でもあまりにも戻しなく直線的に下げていて、意味のある所で揉みあいもせずに再度直線的に下げている。
しかも下げた先っぽで目的地付近まで到達している。
これはどういう事を意味しているのんか。
下降があったら戻しから売りたいんですよね。
でも戻しが一切無いのであれば戻しを形成するかの可能性が高い。
であれば目的地付近で止まるのであれば買えるんじゃないか。
息切れ手法。
5分足
どう見てもチャートは強い下降相場。
変な所で買ったら絶対に死亡する。
こういう時に買うのであれば目的地として意味のある所まで引き付けないといけない。
1時間足と5分足を並べて表示させています。
この場合での意味のある目的地というのは当然FE261.8%+前回上昇したレート+上昇FR38.2%付近。
前回上昇したレートには達しましたが、それ以外には達していませんね。
ただ5分足の値動きを見てみると、付近か上昇して再度小さな戻り目を形成して強めに下げますが下げきれない。
ということはちょっと達していない事は気になって夜も眠れませんが、ここが下げ過ぎた息切れする目的地でいいんじゃないか。
3度目の正直で止まったのを確認して買い。
利確はどこまでか。
上昇に山が出来たらどうするんでしたっけ?
もちろんフィボナッチエクスパンション。
161.8%で利確ですね。
FXはやり方を簡単にするためストーリーにする
「FXは行き過ぎたら戻す」という簡単なFXのやり方。
今回解説した相場をストーリーでお話してみます。
ある運動不足のおじさんが久しぶりに運動しようと思い、近所の公園まで来ました。
手軽な運動と言えば走ることだよな。じゃあちょっとダッシュでもしてみるか。
よーいドン。
走り出しは快調そうです。
とりあえず50メートルくらいは走ろうと思って走りましたが、50メートルは意外と楽に到達。
ここで終わっても良いけどせっかくだからと100メートルを目指し再度走り出しました。
段々息が上がってくる。
もう少しで100メートルだ。
でも息が続かない。
ちょっと呼吸を整えて走れば100メートルまで到達出来る。
いざ走り出しましたが、直ぐに筋を痛めて走れなくなりました。
次にまだ運動する為に走り出すには時間が掛かりそうです。
いやーおじさんよく頑張ったよ!
でも休息は大事だから次は焦らず走ろうね。
足元すくわれちゃうよ。
なんか親近感が湧いてきませんか?
さぁ今日もFXの学習頑張りましょうね!