FXで多くのトレーダーに愛用されているインジケーターの一つ「移動平均線」。
どの種類のどの期間を使用すればいいですか?
どれが一番FXで勝てますか?
これでは移動平均線でFXプロの考え方をインプットすることは出来ない。
いつまで経っても初心者素人トレーダーを脱することが出来ない。
今回は移動平均線を使って超絶分かりやすくプロの考え方をインプットする方法をお話します。
キーワードは「何でそれを使っているの?」。
プロの考え方をインプットするFX「移動平均線」
誰しもが知っている移動平均線。
もちろん使える種類や期間設定、勝てる手法の話もします。
ただ今回大事なのは値動きの意味を知るための移動平均線です。
さあ基本からスタートしましょう。
FXプロの考え方に基づいた種類と期間
移動平均線は単純移動平均線や指数平滑移動平均線、加重移動平均線があります。
そもそも移動平均線というのは形成されるローソク足価格の平均値から割り出した線。
FX手法として重要な移動平均線とは言え難しく考えても1円もトレードでは儲からない。
まず使うのは単純移動平均線で良い。
なぜですか?
という問いも要りません。
単純移動平均線で良いんです。
では設定期間はどうなのか。
これもトレーダーによって色々使われていますよね。
一つのチャートに何十本も表示させているケースも良くあります。
でも一番大切なのは200SMA。
デイトレードで使う時間足どれにおいても200SMAだけで十分。
どうしてももう一つ移動平均線を使いたいのであれば1時間足25SMA。
1時間足25SMAについては先生のyoutube動画で新手法として解説されているので使い方などはそちらをご覧ください。
お手軽手法もFXプロの考え方から生まれる
移動平均線を使ったFX初心者素人でも勝てる手法はあります。
それがお馴染みの1時間足200MAからのトレード。
値動きに追従して移動平均線も動いてきますが、上昇に対して押し目を形成している時に1時間足200MAにレートが到達したら買う。
下降であれば逆です。
なぜFX初心者素人でも勝てる手法なのか。
上記の根拠のみでトレード出来るから。
他の事を一切考えなくていい。
見るのは値動きと1時間足200MAだけ。
この手法でもう一つだけ大切なのは200MAの傾き。
これを追加しても超簡単ですね。
あとは過去相場や実際のチャートで実践してみれば良いだけです。
例を挙げるとすれば下のチャートのような感じです。
これが本当のFXプロの考え方!
移動平均線の本当のプロの考え方は今の値動きに対してどうなのかということに有ると思います。
どういうことか。
移動平均線はそもそも設定期間にい対しての平均値から割り出した線なので、期間が長ければ長いほどなだらかになりますよね。
そのなだらかな中でレートが推移しているということはそこまで勢いは無いということ。
だからといって逆方向にトレードして良いって事では絶対に無いですからね。
逆に設定期間が短ければ短いほど直近の値動きに対しては急になりますよね。
でその急な設定期間の移動平均線に沿ってレートが推移しているということは勢いが強いということ。
勢いが強いということは単純にその方向に沿って押し戻しからトレードするシナリオを組み立てれば良い。
ここで移動平均線で200MA以外にどうしても使うなら1時間足25MAというのを思い出して下さい。
なぜ1時間足25MAなのか。
これは手法ということでは無く、今の値動きの勢いはどうなのかをチャートで見てみます。
このチャートは全体的に見ると200MAに沿って上昇しているように見えます。
では値動きの勢いはどうでしょうか。
ある程度200MAの傾きに沿ってなだらかな値動きをしていますよね。
上昇の勢いはそこまで無いということが分かります。
では次にこのチャート。
左の方は200MAに沿った感じで上昇しているのでなだらかですが、左に行くにつれて25MAに沿ったような値動きになっている。
期間が短い急な角度の移動平均線に沿って上昇の値動きも推移している。
上昇の勢いが強いのが分かります。
ここで安易に売りなんかしようもんなら大損失になりそうで考えただけで冷や汗が出そう。
値動きに対してどのインジケーターがどうなっているのかというのを見るというのがプロの考え方。
何度も言いますが、これは手法では無いですからね。
決してトレード根拠として捉えないで下さい。
あくまで考え方の問題です。
プロの考え方を使ってFX相場解説
プロの考え方を使って相場解説をしてみたいと思います。
今回の相場解説ももちろん一つずつ分けて考えましょう。
2020年7月31日ポンド円。
環境認識
プロでも素人でもまずやることは同じ。
告白するならお友達から。
FXやるなら環境認識から。
4時間足
まず全体が分かるようにローソク足を細くして見ます。
そうすると安値からなんか上昇している相場だなということは分かります。
明確な上昇トレンドです!とは言えないですが、高安値も切り上がっていますしね。
ということは買いで考える方が有利なんじゃないか。
エリオット波動としてはとても微妙な値動き。
カウントしなくてもいいとは思いますが、個人的にはどうやらエリオット波動が好きなようなのでエリオット波動的に見ると現在は5波中なのかな?という見方も出来ると思います。
あくまで参考として。
5波なんだとしたら上昇ということになりますね。
であればやっぱり買いかな。
移動平均線200MAでの値動き。
左から強く下降して戻り目で200MAでモゾモゾして下げるかと思いきや強く上昇。
しかし再度強く下げられてまた200MAでモゾモゾして200MAに乗っかるような形で200MA上を推移するようになっています。
やっぱり上昇か。
直近の高値からの下降は結構急で気になるので、戻り目から下降するとするならばどうこになるか。
困った時のフィボナッチリトレースメント。
安値から波を作って上昇してきており、エリオット波動的に5波っぽい感じで上昇して来ました。
そこにあるのはFR61.8%付近。
戻り目から下げるのだとしたら適した位置。
でも実際の値動きは付近から下降してはいるものの大して下降せずに逆にFR61.8%を抜ける強い上昇が出ている。
戻り目からの下降じゃない。
ということはやっぱり買いか。
1時間足
全体的に見るとなだらかな上昇。
移動平均線200MAで捉えると分かりやすいと思いますが、上昇して200MAでモゾモゾして下げずに上昇。
再度下げるもまた200MAでモゾモゾして上昇。
200MAを境に上昇している。
なだらかな上昇で勢いという意味では強くないのかもしれませんが、上昇であることには変わらないのでやっぱり買い。
しかも直前では高値を強く抜けている。
戻しで下げないのであれば買えそう。
直前の上昇を見ると角度があり強い。
25MAを表示させてみると25MAから下げずに再上昇を繰り返しています。
ということは買いの勢いが強いのは明確。
しかもこの上昇に対してトレンドラインを引くと効いている。
ではどこが押し目になりそうなのか。
もちろんトレンドラインと25MAがまず想定出来そうです。
5分足
高値から下降して一旦上昇していますが、高値を超えられず再下降。
でも全然下げない。
直前の上昇に対してFRを使うと、FR38.2%から上昇して下げているがやっぱりFR38.2%から下げて行かないということが分かります。
そこから直前下降の高値を切り上げる上昇。
ここからは買う準備。
再度下げるもやっぱり下げない。
いつもの3度目の正直で下げない値動きが出ましたね。
じゃあもう買うしかない。
FXプロの考え方的に利確も見てみよう
今回のチャートで買いでエントリーしたとして利確はどこにするのか。
もちろん先生がいつも仰られているようにエントリーポイントが最も大事なので利確はどうでもいい。
毎回20~30pips取れればそれでいい。
でも真剣に値動きがどこまで行くかと言うのを考える事はプロに近づくためには大切。
いつも何の理由も無く機械的に20~30pipsと判断するよりも確実に成長出来る。
今回で言うと全体的には上昇相場で、4時間足では気になる高値からの下降があってFR61.8%という戻り目からは下降しないで上昇したんですよね。
しかも参考程度のエリオット波動的には5波中。
であれば次はどこを目指すのか。
これは簡単に考えれば良い。
当然3波高値ですよね。
1時間足でも上昇の勢いは強いということもあり、そこまでを目標に保有してもいいんじゃないでしょうか。
水平線が4時間足での3波高値ライン。
ヒゲ先よりは実体の方が効くことがあり、高値は陽線陰線で返されている所でもありますのでそっちを優先しています。
で5分足を見るとそこまで綺麗に上昇していますね。
ここまで保有して利確。
ピッタリでレートがその後反応していて気持ちが良い。
トレードしていたら神様ご褒美有難うと感謝する所ですね。
素直では無いFXプロの考え方に対する反応
FXプロの考え方として移動平均線で値動きの勢いが分かるなら…。
沢山の期間の違う移動平均線をチャートに表示させれば更に細かな勢いが分かるから勝てるんじゃない!?
この考え方は素直じゃない。
なぜか。
そこには簡単な方法を求めている、聖杯を求めている素人初心者トレードの思考しかないから。
検証することは良い事だと思いますが、まずはプロの考え方をしっかりと正しくインストールすることから始めましょう。
FXプロの考え方を根底から見ると分かることがある
今回の話はFX手法でも何でも無いんですが、なぜそれを使っているのかという事を考えるのにはとても役に立ちます。
FX勉強会の先生はなぜ1時間足マルチタイムフレーム25MAを手法として紹介しているのか。
もちろん相場に作用するからなんですが。
なぜ相場に作用するのか。
1時間足でエリオット波動3波限定で25MA手法を使う。
ここには2つの条件が有るのが分かります。
1時間足25MAとエリオット波動3波。
エリオット波動3波というのは5波の中で多くの場合が最も強い値動きになる。
強い値動きというのは勢い(力)を持っているという事。
移動平均線というのは期間が短い設定の方が値動きに勢いがある場合はそれに沿って行く。
それが1時間足では25MA。
値動きの勢いとインジケーターの性質、検証から生まれた手法という事が分かります。
手法を生むために一番大変なのは検証。
でもそもそも根底が見れていないと手法は生まれない。
根底から考えて、膨大な検証を経てFX相場で勝てる手法として紹介されているという流れ。
手法の奥の深さが感じられますよね。
また凄まじい努力の賜物である手法をご提供頂いている。
素直に有難く正しく使わさせて頂きましょう。
さあ今日もFXの学習頑張りましょうね!