過去チャートでFX手法が有効かどうか検証する作業はムダ
FX手法が有効かどうか過去チャートで検証する作業は必要ないと考えます。
初心者FXトレーダーが自作した(思いついた)FX手法では、FXは勝てないと思ったほうがいいです。
自作のFX手法で過去チャート検証をしても、結局は自分にとって都合の良い検証をしがちになります。
もしかすると、中には”万が一”上手くいく人もいるかもしれません。
でもそれは”万が一”なので、それが自分に当てはまらない確率の方が高いと考えるのが自然です。
いずれ開発できるのかもしれませんが、とんでもない時間がかかる可能性が高いですし、開発できずに終わる可能性もあります。
また、FXは手法が定まった後でも、勝つためにやらなければならないことが山ほどあります。
検証ではなく、勝てるFX手法を教えてもらうのが一番の近道
FXで手っ取り早く勝てるようになるための方法は「プロのFXトレーダーに”勝てるFX手法”を教えてもらうこと」です。
その人だけしか扱えないような代物であればアレですが、実際にそのFX手法を使って勝てるようになっている人がいるという事実があれば、過去チャートを使って検証する必要はないですよね。
FX手法というのは、エントリーパターンだけでなく相場分析の仕方(相場の見方)も含まれます。
FXトレードのルールだけを教わってお仕舞いでなく、チャート分析の仕方も教わる必要があります。
そういったことを初心者FXトレーダーが独学で身に着けることは困難であると考えます。
初めから全く上手くいかないまま終わるか、一時的に上手くいったとしてもいつか痛い目を見る日が来ます。
勝てるFX手法を手に入れたからといって自動的に勝ち組になれるわけではない
当たり前のことですが、プロFXトレーダーに勝てるFX手法を教えてもらったからといってFXで勝てるようになるわけではありません。
システムトレードであれば話が別ですが、裁量トレードでは訓練が必要になります。
プロFXトレーダーに勝てるFX手法を教えてもらった後で、ようやく”検証作業”に入るのか?
検証ではなく、まずはFX手法のルールに則ってトレードができるようになることから始めます。
具体的には、過去チャートを使って”検証”ではなく”分析”をします。
私が学んでいるFX手法は、主に4時間足と1時間足で環境認識をして、5分足でエントリーから決済までを行います。
過去チャートで、FX手法のルールに則って環境認識・エントリーポイントを抽出します。
これをFX勉強会ではケーススタディと呼んでいるのですが、超効果的なFXの学習方法です。
過去のブログ記事で、ケーススタディのやり方や実例を紹介しています。
過去チャートを使った検証ではなく、ケーススタディを繰り返し何度も行うことでエントリーパターンが分かってきます。
もちろんケーススタディばかりやるのではなく、リアルタイムでのFXトレードと並行して行います。
FXトレーダーの仕事「検証ではなく、自分自身との対話」
勝てるFX手法を手に入れた。
FX手法のルールに則って過去チャート分析もしている。
リアルタイムでもFXトレードをしている。
でも勝てない。という場合があります。
勝てるFX手法を手に入れ一気に勝てるようになる人もいれば、私のように中々結果が出せない人もいます。
中々結果が出せない人の中には、定期的にやらかしてしまうので結果が安定しない、という人もいると思います。
学び始めはとにかく数をこなすことが重要ですが、ある程度数をこなした後は自分がやってきたことの振り返りをする必要があります。
勝てるFX手法のルール通りにトレードを続けていると、自分の癖というかトレードの傾向が分かってきます。
こういうところでよくエントリーしているな。
こういうところはいつも見逃しているな。
このパターンで勝てていることが多いな。
逆に、このパターンで負けていることが多いな。
等々。
これらの中でも、よくやらかしてしまうパターンの把握は重要であると考えます。
FXで安定して勝ち続けるためには、自分がいつもやらかしてしまうパターンというのは抑えて必要があります。
または、「勝ちたい」「早くお金持ちになりたい」という欲が先行していないかどうか。
FXは不思議なもので、お金が欲しくて始めても欲が先行すると勝てるようにならないという矛盾が生じます。
FXは技術さえ磨くことができれば勝てるようになります。
その為には、一旦「お金持ちになりたい」「勝ちたい」という欲は横に置いて研鑽しなくてはいけません。
当然のことながら、これらを改善できなければ安定して勝てるようにはなりません。
やらかしてしまうパターンの対応の仕方は人それぞれだと思います。
自分がやらかしそうなパターンになりそう(相場状況)であれば見送るとか、立ち回り方を見直してみるとか。
一回見ただけでは気が付かなくても、何度も繰り返してみるうちに「おや?」と気が付くこともあります。
FXで勝てないのには、何かしらの原因があるはずです。
検証ではなく、それを見つける作業が勝てるFXトレーダーになるためには必要です。
自分のFXトレードを振り返ることで気づいた問題点
FXを学び始めた頃、酷い悪癖の一つに「感情的なトレードをしてしまう」ということがありました。
私は、下降、もしくは上昇し始めたところでエントリーすることが苦手です。
臆病者で、普段でもダラダラモタモタとろくさい性格だからかもしれません(笑)
例えば、2021年1月20日のポンド円5分足。
中央に目立つ下降がありますが、こういう値動きを取ることが苦手です。
「またチャンス逃した・・・」と、どうでもいい振り返りをする。
1回や2回見逃すだけであればいいのですが、これが続くと段々感情的になってくるんですよね。
そして、下降した先っぽのちょっとした戻し(赤丸)でエントリーして大損をぶっこくということを嫌というほど繰り返していました。
そうなった時というのは5分足ガン見で上位時間足なんて頭になくて、
その下降がなぜ始まり、なぜそこで止まったのか?
どこまで戻す可能性があるのか?
そもそも上に行くのか?下に行くのか?
ということなんて考えることができません。
感情に任せた、まさに博打のようなトレード。
厄介なのが、たまたま勝ててしまうことがある、ということなんです。
そうなってしまったらまともな振り返りなんてできないし、そのうち同じような失敗を繰り返します。
その時にやらなくてはいけないのは、
どのように分析すればその下降を取ることができていたのか?
そもそもその下降を取るトレードは、FX手法のルールに当てはまるのか?
ということを考えることです。
いくら悔やんでもしょうがないので、次はどうなればエントリーできるのかを考えなくてはいけません。
今回の例に挙げたFXトレードであれば、どのように立ち回るのが望ましかったのか
今回の相場であれば、4時間足では上昇トレンドなので売りは不利になります。
しかし、日足レベルでは前回高値に達しており、1時間足を見ると前回明確に止められているということも分かります。
このまま上昇するとしても、この辺りで一旦下降するのではないか?という予測は立てられそうです。
しかし、5分は上昇の力が明確に強いので下がり始めたところではエントリーするのは危険です。
もしこの場面で売るのであれば、少し博打的な要素が含まれますが、上位時間足の意味のあるポイントに達したところでモタモタせずにすぐさま売るしかないと思います。