FXチャートには縦軸と横軸がある。
縦軸は価格で横軸が時間。
初心者や素人が意識しているのは価格。
でもFXトレードでは時間軸の考え方がとても大切。
今回は時間軸の考え方をお話します。
キーワードは「横軸がある程初心者にはやりやすい」。
FX時間軸の考え方は「パワー」
時間軸の考え方は「パワー」に置き換えると分かりやすい。
パワーと言うのは縦軸の勢い。
弱いとか強いとか。
なぜ時間軸がFXで大切なのか
FX相場はいつでもどこでも直線的な値動きや一定の流れで上下するということは無い。
ちなみに縦軸(価格)は目に見えて分かりやすいので初心者でも意識出来ます。
ここまで価格が来たらお買い得だなお売り得だなと。
その縦軸までどういう値動きで来たのかというのが分かるのが時間軸。
一定では無い値動きが基本なので、その時々の時間軸の経緯と価格を合わせて考慮してトレードをしないとなかなか優位性が得られない。
時間軸も価格も大事。
価格は分かりやすいんですが時間軸は学習して行かないとなかなか身に付かない。
だから初心者や素人は手軸ばかりに目が行ってしまうんだと思います。
時間軸を捉えられるようになるには時間が掛かるかもしれませんがトレード優位性の確保には必須のスキルなんです。
時間軸が短い
時間軸が短い場合。
例えば以下の画像のように下降した後にすぐにその下降分を戻した場合は時間を全くかけずに上昇したことになるので上昇が強いと言えます。
極端に時間を掛けずに戻したV字のような場合はその部分の値動きは無かったとも考えられます。
どのくらい時間軸が短いのかを言うのも見る。
それまでの下降以上のスピードで戻しているのか。
それまでの下降と同じくらいのスピードで戻しているのか。
下降も上昇も考え方は同じ。
それによって縦軸の強弱が分かる。
時間軸が長い
時間軸が長い場合。
単純な話をします。
下降トレンドで安値からの上昇が縦軸のお売り得な価格まで時間を掛けて波をいくつも形成してきた場合にはその上昇というのは下降の戻しで買いのパターが弱いということになります。
では下降トレンドで安値からの上昇が縦軸のお売り得な価格まで時間を掛けてはいるんだけど戻しも無く上昇して来ている場合は?
戻しが浅いということはその上昇はある程度強いということなので、その場合はさっきの状況とは異なり更に時間を掛けて上昇が弱くなるのを待たなければいけない。
時間軸が長い場合にも色々とあるわけです。
時間軸の長短は状況によって意味が異なる
直前の下降をV字で勢いよく戻しました。
時間軸的に短いので上昇の強さがある。
ということは買いです。
とはならない。
なぜならそれまでの相場の経緯がすっぽ抜けているから。
5分足ガン見のような状態になってしまいます。
FXは値動きの意味を考えることから始まるので、そこから考えて優位性のある状況で時間軸を見て行く。
なのでその時々で時間軸の長短における意味合いを考えないといけない。
とはいえそこまで難しい事では無いと思います。。
毎回の値動きは細かく見ると異なりますが、大きな部分では同じ。
時間軸の長短におけるパターンをいくつか仮説を立てて合致したものをチョイスするだけです。
FX時間軸の考え方を意識した相場解説
2020年11月27日ポンド円。
この日の相場を時間軸を意識して解説して行きたいと思います。
環境認識
何はともあれ。
告白するならお友達から。
FXやるなら環境認識から。
4時間足
まずは値動きの意味から考えて行きましょう。
この相場で一番目立つのは左の強い下降なんですが、安値から上昇して戻り目から下降し切れずに上昇しましたという流れの相場。
その後押し目から再上昇していますが、高値を超えられずに落とされている。
安値からは結構上昇して来た位置であり、ここからどうなるかという感じですね。
安値からの上昇をエリオット波動でカウントすると上昇5波が高値で抑えられて下降して来たかなとも見えます。
ちなみに先生に教わっているエリオット波動の定義通り4波は1波の高値付近で抑えられて上昇していますね。
では次にこの相場で使えそうなツールとしては何があるのか。
まずエリオット波動の2波から3波への上昇起点FE161.8%。
3波はFE161.8%という意味のある所から強く下降しており、再度その意味のある所で止められて下降しているということが分かります。
上昇に目を向けると2波から5波かなという波にトレンドラインを引くと上向きのラインが引けそう。
まだ現在はトレンドライン付近までは下降してませんが、そこらへんが一つの抵抗にはなりそうですね。
1時間足
1時間足でも値動きの意味から考えます。
高値からの下降が押し目から再上昇して高値付近で何度も高値を抑えられて下降起点の高値を超えられずに下げて来ています。
直前では高値を超えられず下降して再上昇した安値を若干切り下げている。
その後も上昇出来ていない。
ということは短期的には下降トレンドなんじゃないかと考えられそうです。
上昇出来ないのであれば売っていきたい。
次にこの相場で使えそうなツールとして何があるのか。
押し目からの上昇起点にFEを使うと261.8%付近で上昇出来ずに下げてきているように見えます。
ある程度意味のある所から下げているということ。
直前の下降にトレンドラインを引くと短期的には下降トレンドの流れで効いていそうです。
5分足で上昇出来ないのが分かる値動きになれば売れそう。
高値からの下降にFEを使うと161.8%まで値幅があり、その付近にはやや上向きの200MAがあるのでその付近までは売るとしても狙えそう。
5分足
最後に5分足。
横軸でこの相場を見ると、時間を掛けても上昇して行かないことが分かります。
上位足ではこの局面では売りの方が有利そうで下降した安値から時間を掛けても上昇していかない。
ということは?
上昇の力が弱いと判断出来そうですね。
横軸も実際に結構長く経過していますしね。
どこでエントリーするのかも考えて行きましょう。
安値から上昇するも上昇しきれずに上昇分を全部戻しています。
この時点で今後の値動き次第では売れそうかなーという疑問形の思考になります。
で再度安値からの上昇は一応高安値を切り上げる上昇もエリオット波動的に5波でも上昇出来ていない。
あっ売れそう。
ここまでを確認してもう上昇出来ないのが更に確認出来れば売り確定。
そして休んを抜けて行きそうな陰線でエントリー。
FX時間軸の考え方「横軸がある程トレードしやすい」
FX時間軸の考え方は「パワー」です。
売りも買いもパワーがある相場というのは基本的にトレードの難易度が高いと思います。
逆に売りが強くて買いが弱い相場であれば売りがしやすい。
しかもその買いが横軸という時間を掛けても上昇しないような値動きであれば尚更買いが弱い。
FX初心者にとってはこれはとても有難い事。
なぜ有難いのか。
それはじっくりと上昇出来ないのを細部に至るまで確認出来るので誰にでも確信が持てるから。
ということは初心者であればある程、パワーが偏っている相場で時間軸が長い相場の方がトレードしやすいということになります。
エントリーを待てないという初心者あるあるがありますが、これは何が分かりやすい相場なのかを分かっていなくて早く儲けたい、早くトレードしたいという欲でギャンブル的なトレードになってしまうのが原因だと思います。
でも実際にはじっくりと時間軸を考えて待てる相場の方が簡単で初心者でも勝てる確率が格段に高いわけです。
これは初心者だけでは無く専業トレーダーともなると日々のトレードに生活が懸かっている。
生活が懸かっているトレードであれば出来るだけ簡単な相場で手堅く勝ちたいと考えてそういった相場のみでトレードをする。
ということは初心者でも専業トレーダーでも多くのトレーダーが待ち構えてそこでエントリーしてくる。
だからレートはグッと動くわけですね。
すべては相場の原理原則。
しかも時間軸として横軸があり、安全を確認出来る相場というのは結構多くあります。
そういった場面だけを狙ってトレードしていけば勝率も高く、トレードの質もどんどん向上して行く。
時間軸の考え方としては「時間を掛けた分かりやすい相場でトレードしましょう」というのが正解なのかもしれません。
さあ今日もFXの学習頑張りましょうね!