FXは水平線を使わなくても勝てる
私が学んでいるFX手法では、基本的に水平線は使いません。
世の中には”水平線だけ”を使って勝てるFX手法があるのかもしれませんが、水平線を使わなくてもFXは勝てるようになります。
実際に私が所属しているFX勉強会には、「入会まで全くFXで勝てませんでした」という人が勝てるようになっているという事実があります。
それが「FXは水平線を使わなくてもFXは勝てるようになる」ということの、何よりの証拠ですよね。
決してFXで水平線を使うことを否定しているわけではありません。
私が学んでいるFX手法では基本的には水平線を使わないだけで、補助的には水平線を使う場合もあります。
今回は「FXで水平線はどのような場合に使うのか」ということと「どのように使うのか」ということを詳しく解説していきます。
無暗やたらに”水平線だけ”を引いても、FXでは勝てない
FXで水平線を引こうと思えば、チャート上に何本でも引くことができます。
それではどの水平線が効いているのか判断ができないですし、あまり意味がないと考えます。
また、上のチャート画像のようにゴチャゴチャとどれが値動きか分からなくなるほどのインジケーターを表示させる必要はありませんが、水平線だけでなくいくつかのインジケーターも併せてチャートを分析します。
そもそもFX(裁量トレード)で安定して勝てるようになるためには、水平線やトレンドラインなどではなく値動きの意味を考えることが最も重要になります。
あくまでも水平線などのツールは補助的なものであって、チャート上の値動きの意味を正確に把握できていないとFXで安定して勝てるようにはなりません。
FX、水平線はどのような場合に使うのか
私が学んでいるFX手法では基本的に水平線は使いませんが、補助的に使う場合はあります。
では、どのような場合に使うのか?ということですが、現在の相場の行き着く先を予測する場合に使うことがあります。
基本的にはフィボナッチリトレースメントやフィボナッチエクスパンション、200MA、トレンドラインなどで相場の行き着く先を予測します。
しかし、時にはそれらが使えない場合もあります。
そういった時に水平線を使うことがあります。
「もしかしたら、ここまで上昇するかもね」
「この水平線に達したら、どのような値動きになるか様子を見よう」
といった感じで。
あくまで水平線は”目安”であるので、エントリーの根拠には使っていません。
FX、水平線は”意味のあるポイント”に引くから効く
過去に水平線が効いている事実があるから、未来でも効く可能性がある
FXで安定して勝つためには、小難しいテクニカル理論は必要ないと考えます。
フィボナッチやエリオット波動はもちろん、水平線も同様です。
過去に効いているという事実があるから、未来でも効く”可能性がある”というだけのこと。
当たり前のことですが、FXで必ず効く水平線は存在しません。
それは水平線に限らず、全てのテクニカル指標にも言えることです。
FXで安定して勝てない人の特徴として、「水平線やフィボナッチの数値などに過度に依存する」ということが挙げられます。
そこに注意が向きすぎてエントリーチャンスを逃してしまったり、利益を伸ばすべきところで伸ばせなかったりします。
もしくはエントリーするべきではないところで手を出してしまったり。
それだけで終わればいいですが、そういうことを続けていくと自己嫌悪に陥り余計なことをするようになる可能性もあります。
FXというのは見えない未来のことに挑戦し続ける仕事ですから、どうしても不安になり目に見えるものに頼りたくなるのは分かります。
しかし、何度も言うようにそれらはあくまでも補助的なものであって、FXで勝てるようになるために重要なのはそこに至るまでの値動きを正しく理解することです。
もちろんそれが一番難しく一朝一夕にできるようになるものではないのですが、それを意識してチャート分析を続けていかないと、いつまで経ってもFXで安定して勝てるようにはなりません。
過去に売り、もしくは買いが入ったポイント
FXの相場の特徴として、過去に売り入ったポイントは未来でも売りが入りやすいという特徴があります(買いも同様)。
高値や安値であることが多いです。
そういう相場の特徴を意識すると、効く水平線を引きやすいです。
フィボナッチの数値
フィボナッチの意味のある数値に水平線を引くと、過去や未来でその水平線が効いていることが多々あります。
フィボナッチリトレースメントであればFR38.2もしくは61.8%、フィボナッチエクスパンションであればFE161.8もしくは261.8ですね。
理由は分かりません(笑)
でもなぜか効いていることが多々あるんですよね。
ひげ先、ローソク足の切り替わりを意識して水平線を引く
まずは上記のポイントを目安に水平線を引きます。
それで終わりではなく、その後に微調整が必要です。
その微調整をするためにヒントが”ひげ先”と”ローソク足の切り替わり”です。
詳しくはFXの先生が説明してくださっているので割愛します。
実際のFXチャート上に水平線を引いてみる
2020年11月から12月にかけてのポンド円1時間足。
私はこのように水平線を1本だけ引きました。
この1本の水平線に他の分析をつけ足していきます。
まずこの水平線をどのように引いたのかということを解説
私は水平線を引くときは、日足とか4時間足といった比較的大きな時間足で引きます。
今回は日足をメインに水平線を引きました。
一番最初の目安にしたのは青丸のポイントです。
ここを目安に引いた水平線は、過去でも未来でも効いているように見えます。
日足レベルの直近安値も目安になりそうですが、1時間足や5分足ではかなり上方になるのであまり意味がありません。
その反面、青丸のポイントであれば下位時間足直近のレート付近でもあるので、もしかすると効果があるかもしれません。
この青丸を目安に引いた水平線、過去を遡ってみても実際に効いているんです。
ただ、水平線があるから云々ではなく、しっかりと値動きをみてチャートを分析しなくてはいけません。
4時間足
全体的には上昇の力が強そうですね。
しかし、水平線に達してからは明らかに上昇の力が削がれていることが分かります。
何度も上抜けを試していますがことごとく失敗に終わっており、直近は横ばいのような値動きになっています。
直前で再度上抜けを試みますが、高値を更新できずに下降してきました。
1時間足
続いて1時間足。
1時間足の直近は下降の力が強そうです。
水平線上抜けを試しては戻される、という値動きが続いています。
特に目立つ値動きは、高値を更新したかと思いきや、それを一気に覆す下降が発生しているところですね。
直近安値も下抜けています。
この突発的な下降は、もしかするとエリオット波動の第1波かもしれません。
エリオット波動であると仮定すると、狙うはエリオット第2波後の第3波ですよね。
その後の値動きを見てみると、エリオット第1波と思われる下降の大半が戻されましたが、直前でガクッと落ちてきました。
もしかすると、5分足の値動き次第では売れるかもしれません。
5分足
5分足レベルでは上昇トレンドでしたが、200MAを一気に割ってくる下降が発生しました。
この値動きを見ると買いは難しいですよね。
では、どのような値動きになれば売れるのか?
ここは色々根拠が重なっていますね。
- 200MAを一気に下抜ける下降が発生し、その後も上昇する気配がない。
- 200MAにも抑えられるような形になっている。
- さらにFR38.2もある。
- さらにさらにここには事前に引いていた水平線もある。
上位時間足の環境認識と、これらの根拠からここで売ることもできそうです。