毎週末にFX勉強会先生がその週の相場解説を配信されているんですが、そこで先生が値動きを見て仰られていた事。
「もう上昇しないのがこの付近で分かりますよね。」
結果論でも無く、未来予測でも無い。
ということはそこにはFXに勝てるようになるためのヒントがあると考えました。
今回はチャート研究として「上昇しないのが分かる」とは何なのかを考えてきましたという話。
キーワードは「0から1を生むのは難しいが1を100にすることは出来る」。
FXチャートの題材から研究開始
「もう上昇しないのがこの付近で分かりますよね。」と仰られていた相場は2020年12月7日ポンド円。
まずはこの相場を詳しく見て研究していきます。
環境認識
いつも通り行きましょう。
告白するならお友達から。
FXやるなら環境認識から。
4時間足
安値からの上昇中。
直近では高安値をジリジリと切り上げてはいるが高値更新も微妙で上昇した先でそろそろ下げて来そうな値動き。(下げるかどうかはわかりませんが…。)
直前の上昇では上向き上側にトレンドラインが引けそうで3度目の正直でちょっと落ちてきているようにも見えますね。
細かな部分を見て見ると3度目の正直からちょっと落ちた下降は直前の高値切り上げの上昇の安値をローソク足実体では若干割っていそうですね。(関係あるかはわかりませんが…。)
1時間足
高値を切り上げた後でV字で直前の上昇分を全戻ししています。
V字で戻すということは直前の上昇が無かったことにされているということですね。
しかも1時間足でも高値を3度目の正直で抑えられてのV字下降。
そして4時間足でのローソク足実体でもそうでしたが、1時間足でのローソク足実体でも安値を割っていますね。
この時点では下降が強いんじゃないかと考えるのが妥当かと思います。
ということは後は5分足で売れそうなら売るというシナリオになりそうですね。
FXチャート研究「もう上昇しないのがこの付近で分かりますよね。」
これが5分足です。
この値動きが「もう上昇しないのがこの付近で分かりますよね。」のやつ。
具体的にはどの付近でこういった判断になるのか。
ではどう具体的に分かるのかを1つ1つ分解して考えます。
まずは下降したら何を待つかは当然戻り目を待ちますよね。
困った時のフィボナッチリトレースメント。
高値からV字で下降した安値から反発していますが、下降FR38.2%すら戻さずに再下降しています。
下降FR38.2%すら戻さないということは下降の力が強いということになります。
では次。
安値からの上昇分を再度全部戻しました。
上昇分を全部戻したということは下降の力が強いということですよね。
2つの下降が強いという事実が出たわけです。
では次。
相場の値動きをエリオット波動で定義するのであれば、0波から1波、2波と続き3波で強く上昇する。
今回の値動きに当てはめてみると、矢印の様になるのがエリオット波動的な考え方になるんですが、実際にはそうなっていません。
ということはやっぱり下降が強いという事実。
3つの事実が揃っていますね。
なので「もう上昇しないのがこの付近で分かりますよね。」という先生の相場解説なんじゃないかと推測しました。
ということで当然売り。
チャート研究の要点を再確認
環境認識はとりあえず置いておいて、エントリータイミングを計る5分足で「もう上昇しないのがこの付近で分かりますよね。」に至るまでの要素は3つ。
- 下降に対しての戻しが浅く再下降
- 上昇分をすべて戻している
- エリオット波動的な値動きが否定されている
これらすべては下降が強いという証拠を確認したという事になるんだと思います。
では次に他のチャートでも見てみましょう。
研究とはそういうものですからね。
FXチャート研究の要点を基に過去検証(5分足のみ)
まずはエントリータイミングを計る5分足だけを確認して同じような相場を探して見ます。
チャート研究「2020年10月14日ポンド円」
高値から戻し無く直線的に下降して来ました。
安値からちょっと上昇していますが、FR38.2%どころか全然戻さない。
その後はジリジリと安値まで全戻し。
そしてその後はエリオット波動的に3波で強く上昇しない。
ということは上昇しない事実の3点セットが揃っています。
で結果的には下降しました。
なるほど。
次。
チャート研究「2020年1月24日ポンド円」
高値から直線的に強く下降。。
安値から上昇するが下降FR38.2%すら戻さない。
直ぐに上昇分を全部戻されている。
戻された下降を見るとエリオット波動2波的な小さく5波っぽい。
エリオット波動3波で全然上昇しない。
ということは上昇しない事実の3点セットが揃っています。
しかも今回はエリオット波動2波の定義も盛り込みました。
で結果的に下降しました。
なるほど。
次。
チャート研究「2019年7月30日ポンド円」
高値からグイぐ義と安値を強く切り下げている強い下降。
安値から反発していますが、下降に対して全然戻していない。
この時は高値がかなり上にあるのでFRを使わずとも明らかに下降に対して戻していないのが分かります。
上昇からの下降で上昇分を全戻し。
エリオット波動2波の定義に沿ったジグザグでの下降。
からのエリオット波動3波で全然上昇しない。
ということは上昇しない事実の3点セットが揃っています。
で結果的に下降しました。
なるほどなるほど。
FXチャート研究を環境認識を含めて検証
5分足でのチャート研究「2020年10月14日ポンド円」を環境認識を含めて見て行きましょう。
4時間足
この相場で一番目立つのは中央からの強い直線的な下降。
強い下降があった時に真っ先に考えるのは戻り売り。
直近は強そうな上昇ではありますが、ジグザグと上昇して高値付近では高値更新がショボくなり、参考程度にトレンドラインを引くと高値で3度止められているような感じ。
戻り目の候補FR50%付近でもあり下向き200MA付近でもある所から強く下げ始めているので戻しが終わって再下降するかなと考えられそうな所ですね。
1時間足
上昇トレンドから上昇起点FE261.8%付近で高値を超えられずに明確に強く下げています。
下降FE161.8%や200MAからも反発せずに強く下げて来た所。
直前は明らかに売りが強いのが分かります。
4時間足では下降の戻り目からの再下降っぽいのと、1時間足では直前明らかに下降が強いので売りを考えたい所。
どこまで下降するかは分かりませんが、目安としては下に下降FE261.8%や上昇FR38.2%、前回上昇したレートがあるのでその付近までは狙えそうかなとは思います。
エントリーポイント
5分足での分析は前述した通りですが、エントリーポイントはどこなのか。
安値から上昇して、FR38.2%すら戻せずに再下降からの上昇を詳しく見てみます。
そうするとエリオット波動5波っぽい感じで上昇しています。
であれば上昇5波から下げて行く所で売りですかね。
FXチャート研究は0から1は難しくても1から100は出来そう
今回は先生による週間相場解説から「1」を頂いて研究して見ました。
FX相場の値動きは複雑なので全く同じ値動きというのはあまり無いと思いますが、似たような値動きは沢山あります。
今回「1」を過去相場で探している中で「1」では無いけれども「1」に似たような値動きながら値動きの流れが違ったりするものが沢山ありました。
違うんだけれどもここをこういう値動きの意味と考えると「売り(買い)」という選択肢には変わりない。
「0」から「1」を生むのは難しいですよね。
FXの勝てる手法も無く勝てるようになるのと同じような感じ。
でも「1」から「100」を生むことは出来る。
「1」という課題を頂くことからスタートすればいいんですよね。
「2」が生まれて「3」になって「10」になって…。
分からないことがどんどん分かるようになる。
これが学習の手順でもあるのかもしれません。
また今回の研究でのもう一つの気付き。
お話の中で以上の多く出てきた要素は何だったのかを今回の記事にすることで分かったんですが、エリオット波動なんですよね。
エリオット波動は最強のFX手法。
さあ今日もFXの学習頑張りましょうね!