FXには取引出来る通貨ペアは色々あります。
その中でも殺人通貨と言われているのが「ポンド」。
ポンドが暴落や急騰するとツイッターなどでは盛り上がる。
大損したとか爆益だとか。
今回は殺人通貨「ポンド」についてお話します
キーワードは「自ら殺人されに行ってませんか?」
殺人通貨FX「ポンド」について
FX勉強会では基本的にポンド円でしかトレードをしていません。
先生も今はポンド円のみ。
殺人通貨であるはずの「ポンド」で多くの参加者さんが勝ち続けている。
これは紛れもない事実。
なぜポンドは殺人通貨と言われるのか
ポンドが殺人通貨たる所以は急騰暴落が時として半端じゃないくらいあること。
短時間で300pips動いたりなんてこともある。
そんな時に反対側のポジションを保有していたとしたらどんでもないことになる。
余裕で一気に口座破綻なんてこともあります。
利益になっていたら有頂天。
ツイッターなどでそういう時は天国と地獄みたいな投稿が連発する。
やっぱりポンドは殺人通貨だ~と。
中には要人の名前を出して「…のせいだ!」みたいなことも言われたりする。
ポンドが殺人通貨だから…誰々が悪いから。
どちらにしても自分のせいだとは言わない。
ポンドが悪いわけでも誰が悪いわけでも無いのに。
トレードをするのはトレーダー自身なので見直すべきはどっちなんですかねってこと。
テクニカル分析が効きやすい
FX勉強会でポンド円のみでトレードをする理由は先生が仰られている通り。
テクニカル分析が効きやすいから。
ファンダメンタルズ分析やメンタルなど不確かなものでは無く、値動きをテクニカル分析のみで考えて対処する。
実際にやってみると分かりますが、フィボナッチリトレースメントやエクスパンション、エリオット波動、トレンドラインなど教わっていることはどれもポンド円でよく効く。
良く効くからテクニカル分析で値動きが分かる。
ボラティリティ
殺人通貨「ポンド」と言われるだけあって他の通貨ペアよりも値動きは大きめ。
値動きが大きい(ボラティリティがある)ということは1回のトレードで取れる値幅もある程度確保出来る。
1回のトレードで値幅が確保出来る方が良いに決まってますよね。
それがポンド円をトレードする理由の一つ。
ただ、いつでもどこでも値幅が有ってトレード出来るのかというのは別問題。
ポンド円でもよく分からないグチャグチャで変な値動きはあります。
いつでも値幅があるからポンドでトレードすればいいんだ!とは考えないようにしましょう。
意味の有る無し
殺人通貨「ポンド」でたまにあるドカーンとした値動き。
短時間で数百pips。
この部分だけを切り取るとそこでトレード出来ていれば爆益だったのにな~と思うのは大間違い。
先生は良くドカーンとして値動きの派手な所でトレードして勝つのが良いトレーダーでは無いと仰られています。
無難な所で確実に利益を取り続けるトレーダーが最も素晴らしい。
確かにドカーンが取れたらカッコイイですよね。
でもそのドカーンをたまたま取れたのかもしれない。
それでは今後何百、何千、何万とトレードをする際の勝ちが取れるという未来には繋がらない。
ドカーンとしてた値動きの前提としてテクニカル分析において相場が動くことがあらかじめ予想出来るのであればそれはもちろん取ればいいんですが、そうでは無いよく分からない急激な値動きで起きた場合もあります。
なのでよくツイッターなどで騒がれるようなドカーンに本当にトレードとして意味が有るのか無いのかを判断出来るようになる方が大事。
とにかく1つを極める
なぜFX勉強会ではポンド円のみを基本トレードしているのか。
結構多くのトレーダーが多くの通貨ペアを日々観察してトレードしていると思います。
何かしらの経緯があって勝てるようになってそういうスタイルになっているのであればもちろん良いと思います。
ただ、初心者がプロトレーダーになるためにやるべき事はまず1つを極める事。
これはFX手法も同じ。
1人の先生に決めたら、その先生のみの手法を学び極める。
これってどんなプロの世界も同じで野球選手になりたければ野球を極める。
サッカー選手であればサッカーを極める。
野球もサッカーも極めようとすればだいたい中途半端で失敗に終わる。
殺人通貨「ポンド」であろうがどにかく1つを極めるということでFXにおける自分を確立したほうが良い。
殺人通貨「ポンド」でのFXトレード相場解説
今回相場解説で取り上げるのは画像の相場。
2020年10月14日ポンド円。
何やらすごい値動きですね。
環境認識
いつも通り行きましょう。
お付き合いするならお友達から。
FXやるなら環境認識から。
4時間足
3週間程度で1000pipsのどえらい下降。
さすが殺人通貨「ポンド」。
その下降が日足で見ると上昇全体のFR50%で抑えられて上昇して来た所。
全体的に見るとかこうに対しての戻しなのかなという感じで、戻しの候補としては然るべきFR50%付近から強めに下げてきました。
戻り目から下降になるのかな?と考えられそうです。
1時間足
1時間足では長い上昇トレンドが続き、上昇FE261.8%付近で高値が抑えられて、現在としては波の形としては微妙ですが、下降エリオット波動3波かな?という所。
高値からかなり一気に直線的に下降して来ましたが、現在地というのはその直線的な下降の下げた先っぽ。
上昇全体FRでは38.2%付近。
そして高値からの谷(値動き的には微妙ですが…)にFEを当てるとFE261.8%付近でもあります。
ということは上昇に対しての押し目としては良い感じの所。
状況を考えるとここらへんから下降4波が始まるのかなとも考えられます。
シナリオ
4時間足では戻り目からの下降かもしれない所で、1時間足では高値から強く下降しているものの現在地は下げた先っぽで売りづらく、FRやFEなどが重なる一度下降が収まるかもしれないという状況。
であればシナリオとしては現在地で下げ止まるなら下降4波の上昇に乗った買い。
現在地から更に下げるようであれば3波継続として次の抵抗となる所まで細かな小さな戻しの値動きから売っていく。
進研ゼミ「FR38.2%」
FX勉強会内ではもちろんの事先生のyoutube動画などを拝見されているのであればお馴染みのFR38.2%での進研ゼミ。
今回の相場は進研ゼミでのトレードが出来る相場。
環境認識から一旦の下降4波での上昇がありそうな所で、FR38.2%の他にもFE261.8%などの根拠が重なる。
そして進研ゼミFR38.2%で大事な波のサイズ感も合っている。
サイズ感というのは1時間足レベルの小さな値動きでのFR38.2%では無く、4時間足程度でも認識出来るFR38.2%。
進研ゼミの条件的にこの相場は揃っている気がしました。
なので、私は実際に進研ゼミFR38.2%タッチで買いでエントリー。
進研ゼミはお手軽な手法なだけに含み損はある程度覚悟しないといけません。
いつでもピッタリと反応することは無いですし、直前ではかなり強く下降している所なので。
利確は当然20pips取っておしまい。
もっと取れたのに?
5分足の画像を見てもらえば分かると思いますが、丸い印の所。
5分足陽線1本で何と80pips上昇しています。
進研ゼミでエントリーしていたならちょっとでも利益伸ばせばよかったのに。
なんてことは一切思っていません。
進研ゼミとは20pips程度取っておしまいという手法なので。
もし今回たまたま80pipsでは無くても60pipsとか取れてしまうとどうなるかは分かりますよね。
次も進研ゼミで利益を伸ばそう!ってなる。
これは完全あるカーブフィッティング。
今後ろくなことは無い。
殺人通貨「ポンド」らしい値動きなのかもしれませんが、そんなことは関係ありません。
やるべき事はいつもルール通り無難に勝つですから。
殺人通貨「ポンド」に自ら殺人されに行くのは未熟なFXトレーダー
殺人通貨「ポンド」だろうが勝てる所はちゃんと勝てる。
別に派手な値動きで必ずしもトレードして勝つ必要な無い。
もし正しい環境認識からの結果としてポンドらしい派手な値動きで勝つことが出来ればそれは日頃からのご褒美程度。
いつだってルール通りに無難にトレードしていれば問題ない。
それも勝てる手法を持って、日頃からの学習をし続けてこそ出来る事。
勝てる手法を持っていなくて、正しい学習をしていないトレーダーがFX相場に挑めばそれは殺人通貨「ポンド」でなくてもやられます。
派手な故にポンドが取り上げられて話題になっているだけ。
戦場の話。
戦場に行くときには生死を分ける戦いをしに行っているんですよね。
そんな所に裸一貫で「おれは死なない!」と挑んでいるようなものです。
そりゃ即死ですよ。
安全に慎重に確実に挑んで行くから生存の確率が上がる。
自ら殺人されに行くようなトレーダーにはならないようにしましょう。
さあ今日もFXの学習頑張りましょうね!