FXの先生が、このような投稿をされていました。
例として、直近のポンド円4時間足を見てみます。
このチャートのような値動きのことですね。
1回目は200MAにギリギリ到達せずに落ちていきましたが、2回目にピッタリまで上昇してきました。
FXの相場では、よくある値動きですね。
この「目的地となりうるポイントにギリギリ到達しない値動き」は厄介です。
しっかりと到達してくれているのであれば売買の根拠となりうるのですが、このように達していないときは「えっ、どっちなの?」と迷ってしまうからです。
今回のように2回目に遅れて到達することもあれば、ギリギリ到達せずに下降もしくは上昇していくこともあります。
実際のFXトレードも絡めながら、今回の相場はどのように分析できるのかを振り返ります。
FXポンド円トレード紹介
売りで30.0pips獲得しました。
エントリーポイントがクソすぎて、しばらく含み損を抱えることになってしまいました・・・。
しかし、事前のチャート分析でもうひと下降するだろうと踏んでいたので、損切りはせずに責任をもって保有。
その後、最終的に想定していたように下降してきてくれて、当初の目的通りのところで利確できました。
まずはこのFXトレードを振り返ります。
FXポンド円4時間足のチャート分析
画面中央に位置する約1000pipsの下降が目立ちます。
著明な戻しなく下降してきています。
相場というのは一直線に動くことはなく、押し戻しを繰り返しながら上昇、もしくは下降していきます。
その押し戻しがどこで入るのか、ということを予測するためにフィボナッチ・リトレースメントやフィボナッチ・エクスパンションを使います。
この下降も例外なく、上位時間足である日足のFR50.0で反発して上昇してきています。
大まかな相場の流れとしては、現在は4時間足の下降に対する戻しではないか、ということが考えられそうです。
次に考えなくてはいけないのが、この戻しはどこまで続くのだろうか、ということです。
画面中央の下降の力が強いので、どこかでは戻り売りを考えたいわけです。
このチャートだけを見ると、もしかすると200MAくらいまでは戻すかもしれない、ということは考えられます。
ただ、それだけでは引き出しが少なすぎます。
そこで上記のフィボナッチを使って、どこまで戻すのか、ということを予測します。
今回であれば、フィボナッチ・リトレースメントが使えそうです。
画面中央の下降にフィボナッチ・リトレースメントを当ててみます。
まず最初の目的地がFR38.2ですね。
実際にFR38.2で反応して下降してきています。
が、結局そこからは下がらずに再上昇して上抜けてきました。
それじゃあ、次は200MAかな?と思っていたのですが、微妙に届かずに下降してきました。
続いて1時間足を振り返ります。
FXポンド円1時間足のチャート分析「2回目で目的地に到達」
1時間足は上昇トレンドです。
4時間足では強い下降の戻しに当たると思われますが、直近の相場の流れは重要なので有利なのは買いです。
こういう局面で逆張りの売りばかりを仕掛けると大損をぶっこくか、一時的に勝ててもいずれ痛い目を見る時が来ます。
とは言えかなり上方まで上昇してきているので、安易に買うのも怖い局面です。
どこまでこの上昇トレンドが続くのか?
1時間足では、フィボナッチ・エクスパンションを使うことができそうです。
私はこのようにフィボナッチ・エクスパンションを当てました。
基本的には、フィボナッチ・エクスパンションは最安値(最高値)から当てます。
しかし、今回の場合であれば上昇の起点はここだと思われるので、そこにフィボナッチ・エクスパンションを当てました。
すると、FE161.8では露骨に効いていたことが分かります。
結局FE161.8からは下降しませんでしたが、FE261.8付近まで上昇してきています。
FE261.8は、FE161.8と比べるとピッタリで効かないことがあります(もちろんピッタリで効くこともある)。
手前で反発することもあれば、少し上抜けてから反発することもあります。
なので私は、FE261.8は抵抗帯である、と考えるようにしています。
FE261.8付近で反発するかもしれない、といった感じです。
そして、FE261.8付近でやや強めに下降してきました。
200MAくらいまで下降するのかと思いきや、ギリギリで上昇してしまいました。
この値動きを見て「おやおや?」と思うわけです。
ひょっとすると・・・、という考えが頭をよぎります。
冒頭の「遅れて目的地に到達する値動きになるかもしれない」と考え、5分足で様子を観察することに。
4時間足でも200MAにギリギリ到達しない、という値動きになっていました。
1時間足は上昇トレンドなので、いずれは4時間足の200MAに到達するかもしれません。
近視眼的に相場を見ると、その前に1時間足の200MAにしっかり到達してから上昇するかもしれないと考えていました。
続いて5分足を振り返ります。
FXポンド円5分足のチャート分析「このパターンになれば売れます」
5分足だけを見ると、上昇の力が強いように思えます。
私がリアルタイムでチャートを分析していた時、4時間足のFR38.2を表示させていました。
4時間足で一度上抜けたかのように見えましたが、再度下降してきています。
その後の値動きを見てみると、再度FR38.2に収まってきたようにも見えます。
これもよくある値動きで、一度上抜けた(下抜けた)かのように見せかけ再度効くという値動きです。
ただ、一度抜けているという事実があるので根拠としては物足りません。
なので、別の根拠を探したいです。
さらによく観察すると、エリオット波動のような値動きであるということが分かります。
0-1-2波にフィボナッチ・エクスパンションを当てると、第3波がFE261.8で反応して第4波へ移行していることも分かります。
これらの値動きを見て、第5波まで終了すれば売れるかもしれない、ということが考えられます。
続いて考えなくてはいけないのは、この第5波はどこまで上昇するのだろうか、ということです。
当てずっぽうでテキトーに売ってしまうと、今回の私のような悲惨なことになってしまいます。
そこで度々お世話になっているフィボナッチ・リトレースメントの登場ですね。
第4波にフィボナッチ・リトレースメントを当てるとこのようになります。
今回もFR61.8から下降してきていることが分かります。
この局面で売りを仕掛けるのであれば、ここでの売りが望ましいです。
もちろん利確は1時間足の200MAですね。
短いトレード時間で50pipsくらい取ることができそうです。
実際に1時間足ピッタリで反発上昇してきています。
その後、4時間足の200MAにも到達しました。
余談ですが・・・
私も未だにやってしまいがちですが、節目のポイントをブレイクするだろうで保有するのは危険な思想ですね。
節目のポイントをブレイクするだろうでエントリーするのはもっとダメです(ダメというか高確率で大損ぶっこく)。
今回の5分足のFXトレードですが、200MAの手前で売って一度反発しています。
この値動きも本当に多いです。
てか5分足直前でこれだけ上昇していれば、何かしらの反応があります。
上から売るのであればともかく、その壁(200MA)の目の前で売っているわけです。
自動車の運転で例えると、目の前に壁があるのにアクセルを踏むようなものです。
愚の骨頂ですよね。
含み損を抱えてしんどい思いをしたのも、当たり前の結果だったわけです。
トレンドに逆らった逆張りの考えもそうですが、利益を伸ばすべきではない相場で長々と保有したりするなど、相場の流れに反したことをやればやるほど勝率は下がっていきます。
逆に相場の流れに乗った順張りを徹底するだけで勝率は上がるし、大きな利益も獲得できます。
そんなことは「クッッッソ当たり前のこと」ですよね。
けれど、そのクッッッソ当たり前のことを徹底し続けることって意外と難しいと感じる今日この頃です。