FXトレードの王道はもちろん「トレンドフォロー」。
FX初心者がまず学ぶべきはこれ。
でもどこが押し目で戻り目なのか分からない。
先生はよくyoutube動画やブログでこんなことを仰られています。
困ったときのフィボナッチリトレースメント。
これですよ。
今回はフィボナッチリトレースメントのテクニックを一つお話します。
キーワードは「いつだって試行錯誤」。
FXテクニック「フィボナッチリトレースメント(FR)」
FXではとても大切な戻しを図るツール「フィボナッチリトレースメント」。
先生のyoutube動画やブログでは最近フィボナッチリトレースメント50%という数値が相場解説で使用されていますよね。
じゃあ次から50%までレートが達したら売ったり買ったりすればいいんだ!これは大事だから今まで話していなかったのか!
いや違うと思います。
数値
フィボナッチリトレースメントで最も大事な数値は38.2%と61.8%。
これは疑う余地の無い事実。
先生のyoutube動画やブログで以前お話されていた内容ですが、押し目や戻り目を図るのに使うフィボナッチリトレースメント数値の解釈。
そん時は実験的にいくつかの数値を表示させていました。
FXトレードの基本として買うのであれば出来るだけお買い得な所から買いたい。
売るのであれば出来るだけお売り時な所から売りたい。
それがフィボナッチリトレースメントの数値でいう所の38.2%と61.8%。
これらより前の数値ではまだあまりお買い得でもお売り時でも無い。
これより後の数値ではもう賞味期限が切れているんじゃないかということでお買い得でもお売り時でも無い。
この考え方は非常に分かりやすいですよね。
普段のお買い物のときに皆さんが考える思考ですからFX相場でも同じく考えれば良いということです。
基本
フィボナッチリトレースメントは相場の流れである起点から終点までに使用します。
大事なのはフィボナッチリトレースメントは相場に作用する使い方があるということ。
使いどころを間違ってそれらを参考にトレード判断を下すとロクな事がありません。
値動きの流れを考慮した上で誰しもが認識出来て同じ起点から終点に使用したフィボナッチリトレースメントが効きやすい。
FX勉強会ではFR38.2%タッチでトレードする「進研ゼミ」という手法がありますが、この手法は効きやすいフィボナッチリトレースメントというのが重要で、これが把握出来ていないと失敗することが多々あると思います。
なのでフィボナッチリトレースメントの使い所というのはとても重要です。
5分足などの下位足の小さな視点では無く、4時間足や1時間足などの上位足の大きな相場の流れを意識して明確な波に対してフィボナッチリトレースメントを使用しましょう。
応用
FX相場はいつでもフィボナッチリトレースメントが使いやすい綺麗な値動きをしているわけでは無いので、迷う時というのは多々あります。
この時の対処としてFRをあまり綺麗な値動きでは無いにしてもとりあえず使ってみる。
使ってみるというのはトレードするということではありません。
そのFRがどう相場に作用してるのかを見る。
例えば相場が上昇から下降してきた時にそれまでの上昇の値動きとしてどこにFRを使っていいのか分からない場合にいくつかの起点から終点までに使ってみて、FR38.2%での反応を見てみる。
FR38.2%でレートがしっかりと反応している場合に更に下降した時には使用したFRは効いているんじゃないかと考えます。
では次の数値でどうなるかを見て反応するのであればやっぱり効いているとある程度確信が出来ます。
こういった確認作業を経たFRを割り出すというのも使い方として有効なんじゃないかと思います。
FXテクニックを相場で考察
2020年9月24日ポンド円。
この時相場でのFRの使い方というのはとても勉強になりましたので今回取り上げてみます。
環境認識
いつも通り。
お付き合いするならお友達から。
FXやるなら環境認識から。
4時間足
上昇から下降に転じた相場。
しかも高値から戻しがほとんど無く直線的な強い下降。
この時の上昇に対してFRは画像の様に使うのが良いと思います。
これより前に安値があって上昇してきては要るんですが、上昇の波として1本で考えられるのはこれ。
FR61.8%に到達後に暫く横這いが続き、相場はどうなるのかという局面からやはり下降が強く再下降。
FR61.8%を抜けてしまったということはもう上昇の押し目としてお買い得では無くなりました。
ただ、戻し無く直線的に下降した先っぽなので売るにしてもお売り時でも無い。
ということはFR61.8での相場がどうなるのかということを見たのを同じように次の展開を待つべきなんじゃないかと考えられそうです。
1時間足
明らかな下降トレンド。
下降に転じた起点の谷に使えそうなフィボナッチエクスパンションも無し。
エリオット波動やトレンドラインも無さそう。
1時間足では特に使えそうなツールというのが無い。
値動きとしては4時間足と同様にかなり下げてきた先っぽではあるので、お売り時では無い。
ただ直前の値動きとして安値付近で何度か止められて反発しているように見えます。
お売り時では無い上に安値で止められているという事実により更に売りたくない。
日足
4時間足、1時間足では強い下降でありながら売るのはもう無いかなと思えますが、買いなのかというとそこまで明確な何かがあるようには見えないので、今回は日足を見てみます。
日足では安値から波を作って上昇してきた高値から下降しています。
上昇起点から終点までにFRを使うと画像のような感じ。
現在地というのはFR50%になります。
日足で見ると上昇の押し目としてはまだお買い得な所まで下げてくれたんだということが分かります。
日足のFR50%ラインに水平線を当てて1時間足を見てみると、安値で何度か止められた理由が明確になりますね。
FR50%に1度目にタッチしてから強めに反発。
そして2度目のタッチから更に強い反発。
下げた先っぽでお売り時では無い中で現れた事実。
この時点でもう売りは無しで買いということが分かります。
なぜFR38.2%は言及されないのか
日足FR50%の前のFR38.2%について。
先生による毎週末の相場解説ではFR38.2%にレートが達していた際にそれについては言及されていませんでした。
なぜなのか。
これは私の見解ですが、日足で使ったFRというのは明確な1本での波では無く、いくつかの波を挟んだような中でのFRだったので相場に効くかが分からないということなんだと思います。
効くかどうかも分からないようなツールを基にトレードするのは危険。
だったら信用のおける4時間足FR61.8%を軸にその時はトレードをすればいい。
ではFR50%は?
FRを使う応用として、相場に効くかどうかは分からなかったけど実際にFR38.2%では効いていた。
では次のFR50%でも効くんじゃないか。
FR50%自体がFRの数値として38.2%や61.8%ほど効くかどうかは分からないんですが、効くんじゃないかという想定の下で1時間足では明確に2回止められている。
この時点で今回の日足50%は相場に作用しているということが確定なわけです。
なのでそれに沿ったトレードを計画すればいいということだと思います。
環境からの安全なエントリーポイント
環境認識を踏まえて安全なエントリーポイントはどこなのか。
日足FR50%から2度試して強く上昇。
前回落ちた所も高値を切り上げました。
FXトレードの王道は先っぽではなくて押し目からの買い。
結構強めに下降してFR61.8%付近で止まって上昇して来ました。
このFR61.8%からの買いもあり。
個人的にここでトレードしやすいと思えるのは上昇から下げないのを確認出来た3度目の正直からの買い。
近くは全体的に強い下降トレンドではあるので、高値付近までを目標に狙えばいいですかね。
FXテクニックというよりは状況と事実を考慮したトレードが基本
FX相場の値動きに対してのツール。
FX相場の値動きに対してのテクニック。
テンプレートのように何も考えずに使える時もありますが、そうでは無い時の方が多いような気がします。
相場状況と事実に合わせてフィボナッチリトレースメントも使い方を考える。
要するにFXでトレードするテクニックはいつだって試行錯誤して相場を見やすくするために考える事が大切なんだと思います。
こういう状況ではこれがいいんじゃないか。
今後の値動きはこうなるんじゃないか。
そういった試行錯誤をした上で身に付くものが相場感。
相場感は一朝一夕では手に入らないので、努力してFX学習をし続けなければいけない。
環境認識もシナリオもエントリーも。
さあ今日もFXの学習頑張りましょうね!