FXのトレードでエントリーするかどうか迷う場面ありますよね。
- 本当にここで入っていいのか。
- 待てよ。そういえば今の環境認識合ってるのかな。
- なんかこの値動きっておかしくないか。
など、相場は人間の判断を狂わす難題を出し続けます。
しかし、分からない分からない言っていても成長がありません。
そこで今日はエントリーに迷った時に自分に問いかけるべき3つの言葉というモノをご紹介します。
とりあえずエントリーに迷ったら、この言葉を自分に問いかけてみて答えが明確に出るかどうかをチェックしてみましょう。
FXのトレードでエントリーに迷った時に自分に問いかけるべき3つの言葉
will(何をやりたいか)
まず、「今あなたは何をしたいのか?」ということを明確にする必要があります。
- 買いたいのか、
- 売りたいのか、
- それとも分からないから待ちたいのか。
これすら分かっていない状態でトレードすることは死亡フラグでしかありません。
何をやりたいのかも決まっていない状態でチャートを見ていても、自分ができるトレードチャンスは掴めません。
一旦は上位足から順番に環境認識をして、
- 4時間足は分からないな。
- 1時間足の直近は買いっぽいな。
- 5分足は今は分からないな。
くらいのザックリとした感想を持っておくくらいで十分です。
とりあえず言えることは、何をしたいのか決まってない状態ではエントリーは絶対にできないということです。
まだ準備が足りないので、ステイです。ステイ。
この段階で勝った負けたのトレードをしても、未来に活かせないのでまだエントリーしてはいけません。
must(何をやるべきか)
上記のwill(何をやりたいのか)を確認したら、次はmust(何をやるべきか)の確認です。
もう少し相場を細かく分析して、must(何をやるべきか)を決定する必要があります。
- 直前は上昇の勢いが強いから、その戻しで買いたい。
- 大体FR38.2%付近まで戻ってきて、
- 止まったのを確認して買いたいな。
- でも直前の戻しの勢いが強かった場合は一旦買うのを止めよう。
とか、買うにしても色々と戦略を練らないといけません。
押し目買いのパターンがワンパターンだけだったら、別にそこまで深くは考えなくてもいいのですが、実際は同じようなパターンはあっても完全に同じチャートパターンは一つとして存在しません。
ただ近い値動きというモノは存在します。
そのほぼ同じような近い値動きを「自分の勝ちパターン」と頭の中で照らし合わせて、「この値動きの場合はここでエントリーする。」とすぐに行動に移せるように準備しておくことが大切です。
目の前の値動きに釣られてトレードするのではなく、
しっかりと「どこで何をやりたいのか。」を明確にしておくことがトレーダーとして大事な作業です。
will(何をやりたいのか)で決まった意志を、must(何をやるべきか)でより深く考えるというフェーズです。
このmust(何をやるべきか)は、考えられるだけ考えて後で削るくらいが丁度いいと思います。
最初から完璧には絶対に考えられないので。
can(何ができるか)
じゃあ色々自分の行動する指針が明確になったところで、最後はcan(何ができるか)をハッキリさせましょう。
- 今すぐに何かすべきなのか。
- 今は何もすべきでないのか。
- 今すぐにトレードすべきなのか。
これが最後のエントリーをするかしないか迷った時に問いかけるべき言葉です。
もうここまで来るとある程度、自分のトレードに対しての行動指針がハッキリしているので、すぐにパッと答えが出ると思います。
ここで逆に「うーん。」って悩むようなら、will(何をやりたいのか)もmust(何をやるべきか)もあやふやな可能性があります。
もう一度改めて、考え直してみてもいいかも知れませんね。
仮に今悩んでいる所が取れなくてもシッカリ考えて出した自分なりの行動結論に沿ってトレードした方が何百倍も有益ですからね。
それが例え負けたとしても。
その負けのサンプルは、
- 何が間違っていたのか
- どこを改善すればよかったのか
を明確にできる大事なモノです。
最初の方は勝ち負けではなく、そういった今後のトレードに生きる必要サンプルの採取に徹することをオススメします。
FXのエントリーに迷いそうな相場でのトレードを徹底解説!
それでは最後にエントリーに迷いそうな相場をピックアップして実際のチャート画面を使って説明します。
2020年6月4週目のポンド円です。
4時間足の環境認識
4時間足は全体上昇のFR半値付近から勢いよく上昇してきた所ですね。
とりあえず直前では買いの勢いが強いので、下降のFR38.2付近までは値動きを見て買いたいなーと、そんな感想を持つ相場ですね。
まずはwill(何をやりたいのか)を決めないといけないので、現時点では「買い」ですね。
もちろん「分からない。」でもいいんですけど、直前の値動き的には買いの力が強いのは明らかなので値動きに従うのが安全ですね。
それでは次にもう少し細かい分析をして、must(何をやるべきか)を1時間足のチャートを分析して決めていきたいと思います。
1時間足の環境認識
続いて1時間足の環境認識です。
4時間足の意識されていた安値付近から急上昇し、一旦少し強めに戻すのですが、その戻しを否定する急上昇が発生した所ですね。
しかしもう既に「上昇した先」なので買うにしても、
- 戻しを待って買いたい。
- だけど、上げた先なので短く。
- なるべく下の方から。
- 買うとしたら下降のFR61.8付近まで。
など、テンプレ的なmust(何をやるべきか)は浮かぶような感じです。
あとは一番大事な値動きを見て、エントリーできそうなところがあればトレードしていきたいなと思うような1時間足の環境認識です。
とりあえず買うにしても、テキトーに買わない方がもういいような位置にレートはある感じですね。
いつ落ちるか分からない。高所の作業である事実を感じながら、安全なトレードを心掛ける場面です。
5分足の環境認識
で、最後に5分足の環境認識です。
もうcan(何ができるか)はハッキリしてますね。
まずは大きく上がった直後では素直に①の押し目買いです。
下降のFE161.8にレートが下がってきた所で買います。ここのポイントは「もう既に大きく上げた先」なので、なるべく下から入ることをオススメします。
少し強めに下げた直後は怖いので、値動きを見てやっぱり止まるんですねと確認して、サッと入ります。
①のポイントが怖い人は②とかが、すんなり順張りで取れるポイントです。
しかし、上の方には壁になる可能性があるレートがあるので、そこまでを短く取ることをオススメします。
そこを抜けるのか、抜けないのかは未来のことなので分かりませんので。
最後に③のポイントは、上級者向けの良いエントリーポイントでした。
その壁になるか分からない1時間足の下降のFR61.8が正式に壁となりました。
何度も上値を試すのですが、上に抜けない逆V字否定の下降が見て取れますよね。
しかし、このポイントは注意点がいくつかあります。
- 上昇幅が狭くなっている点に気づく
- 上昇の勢いの低下(横軸)にも気づく。
- トレードするなら逆張りであること。
- だから、なるべく高い所から売ること。
- モタモタしない。
- 直前安値更新のサインに気づく。
などベストなエントリーポイントを掴むためには段階がいくつもあります。
適当に「えい、売っちゃえ。」みたいな感じで売ると、上に抜けてくる未来ももちろんありましたから「確認ありきで」しかできないトレードでした。
最後の最後にガクンと、
- 直前安値を強い陰線で更新して、
- その後の戻しで止まったことを確認して、
- なるべく高い所で売る。
なるべく高い所で売る理由は、「すぐ逃げられるように。」という安全策です。
ここは直前は明らかな上昇相場なので。
ただ諸々考えて、色々視野が広い人は売れますよ。という非常にいい感じのエントリーポイントでした。
勉強会では上級者の先輩が華麗に取っていたので、やっぱりすごいなと改めて思いました。
しかし、難しい場所が取れなくても月200pipsは取れますので、初心者の人も安心してくださいね。
月200pipsでも毎月固く取れたら専業レベルですから。
まずは月200pipsを取れた、次のステップとして、このようなエントリーポイントも掴めるようになればいいだけです。
最初から、こういった場所はとれなくても問題なしです。
徐々に徐々にステップアップしていきましょう。
それでは今日もここまで勉強お疲れ様でした。