ファンダメンタルズ分析はいらない。
FXはテクニカル分析100%で勝てます。
ただ、勝てる手法に沿ってテクニカル分析をしただけでは勝てるようにはならない。
今回はテクニカル分析の先にある値動きの意味についてお話します。
キーワードは「まずどうなるかを見る事」。
FXテクニカル分析「フィボナッチリトレースメント」での値動き
2020年8月10日ポンド円。
この相場でのポイントはひとつ「フィボナッチリトレースメント61.8%」。
61.8%でどうなるかを見るのがトレードの分かれ道でした。
では実際にどうだったのかを見て行きます。
環境認識
いつだってFXは環境認識からですね。
トレーダーにとって大事なお仕事です。
大事なお仕事を放棄せずにしっかりとやっていきましょう。
日足と4時間足
日足では下降起点となる高値からフィボナッチリトレースメントを当てると61.8%の所にレートが来ています。
そしてフィボナッチリトレースメント61.8%以外にも前回落ちたレートでもあります。
4時間足では明らかな上昇トレンド。
下降から上昇に転じた起点からエリオット波動4波から5波かなというところ。
日足のFR61.8%にほかの時間足でも分かりやすように水平線を引いておきます。(オレンジライン)
上昇トレンドなのでトレードで考えるべきことは買いが基本なんですが、ここでは単純にそうも言えなくなってきている要因があります。
- 上昇した先っぽであること
- 日足で見た下降FR61.8%であること
- 前回強く下降したレートであること
- 1時間足でも実際に高値で何度も止められていること
買いなんだけれども意味のある所でしっかりと止められているし、上昇した先っぽでいつドスンと落ちるか分からないというのがテクニカル分析を踏まえた日足4時間足での印象になるかと思います。
1時間足
1時間足でも4時間足と同様に上昇トレンド。
直近では直前的にグイっと強く上昇しています。
これだけを考慮すると買いが有利な感じではあります。
ただ、やはり何度も実際に高値で値動きが抑えられている。
直前では細かく見ると小さくエリオット波動5波で上昇しているようにも見えて1時間足では高値をヒゲで極僅かに切り上げているような感じですが、その後は上昇エリオット波動分を全て戻しています。
ここまでのテクニカル分析を考慮すると、上昇トレンドで買いが強い場面ではあっても、意味のある所で実際に抑えられて、上昇エリオット波動が全てすぐに戻されているので今は売りが強くなってきているんじゃないかということ。
どう判断するべきか
4時間足、1時間足では上昇トレンド。
ただ、意味のある所で何度も抑えられており、日足レベルでも抜けられていない。
1時間足で上昇エリオット波動5波で上昇しきれずに上昇分を全部戻してきた所。
安易に買えない状況になっている。
では直ぐに売るのか。
売るにしても現在は直線的に下降した先っぽであり、トレードするには向かない。
トレードの基本は押し目、戻り目から。
なので現段階ではフィボナッチリトレースメント61.8%が効いているという事実のみ。
上昇トレンドではあるので安値からのいつもの戻り目からすぐに売るのもちょっと早い。
ということはこの相場ではその後どうなるかを見るというのが正解。
その後どうなるかを見るというのは何を見ればいいのか。
これは先生の週間動画解説で仰られていた内容ですが、
- FR61.8%まで再度高値を試して上昇出来ないような売りに適した値動きになれば売り
- 戻り目からズドンと下降してからその後値動きで売れそうならば売り
- 買うのであればFR61.8%を抜けていくような値動きになればちょっとした押し目からの買い
の3つ。
FX勉強会ではフィボトレードという手法を教わっているのですが、今回先生が立てたシナリオというのは正にフィボトレードに沿ったものでした。
過去の似たような相場
今回紹介した相場でのテクニカル分析と同じような相場というのが過去にありました。
2019年10月から11月付近ポンド円。
通称「地獄のレンジ相場」。
この相場でも今回と同様にフィボナッチリトレースメント61.8%というテクニカル分析がポイント。
61.8%を境に数週間ずっとレンジ相場が続きました。
この相場での先生の戦略はずっとFR61.8%からの売り。
FR61.8%までレートが来て売れる値動きになるのを待って売り売り売り売り売り。
もちろん裁量トレードですからレンジなのであれば戦略としては上から売り下から買うなので下から買っても手法に基づいたルール通りであれば良い。
なぜこの相場で先生が売りをメインに行っていたのかはレンジ下限がはっきりとしないから。
であれば手法に基づいて明確なのはFR61.8%で止められているという事実なのでこれに徹したということだけ。
今回の相場も考え方は同じような気がします。
なのでそれまで値動きがどうなるかを見るということに徹すればいいことが分かります。
もちろん必ずそうなるわけでは無く、そうならなかったらそうならなかったことに基づいて考えれば良いですね。
FXで勝つテクニカル分析100%のポイント
テクニカル分析100%でFXに勝つためのポイントを再度確認していきましょう。
テクニカル分析は勝てる手法でこそ
テクニカル分析をするにしてもまずは何を持ってテクニカル分析をするのかが重要。
素人が独学で考えた手法を使ったテクニカル分析では意味がありません。
勝てているトレーダーが実際に使っていて効果のある手法を使ってテクニカル分析をする。
勝てる手法を習ってテクニカル分析をしてもなかなか正しく使いこなせなくて勝てるようにならない方も多くいるくらいなので、適当な手法でのテクニカル分析では一生FXで勝つことは出来ないでしょう。
時間とお金を無駄にする前にしっかりとした勝てる手法をまずは学びましょう。
裁量トレードは自由
裁量トレードなので基本的には売るのも買うのもトレーダーの判断によって自由。
これはFX勉強会の先生も仰られています。
ただこれには前提となる条件があります。
それが「勝てる手法を用いたテクニカル分析を基にしたトレード」であること。
この前提が無い裁量トレードは先にお話しした素人が独学で考えた手法でトレードをしているのと同じこと。
正しい事を正しく続けて身に付けて行かないとそもそもFXで勝てるようにならないので、ブレる事無く裁量トレードの自由の中でも前提を守ってテクニカル分析をして行きましょう。
必要なテクニカル分析以外は排除する
ファンダメンタルズなどの不確かで使えないものはもちろん要りません。
またテクニカル分析において必要以上にエリオット波動をカウントしたり、無理やりフィボやトレンドラインなどを使用することも避けた方が良いと思います。
もちろんルールに基づいて正しい使い方であればテクニカル分析として使うべきですが、微妙な所というのはトレードをするにあたっての判断材料を増やして迷いを生じさせることにも成りかねません。
その相場において最適なテクニカル分析ツールを選んで正しくルールに沿っているのかを確認しながらやっていくのが良いと思います。
例えばですが、フィボナッチリトレースメントはその起点から当てていいのかとかエリオット波動のカウントはその起点からで合っているのか、フィボナッチエクスパンションはその山谷に当てるべきなのかなどですね。
テクニカル分析100%でFXで勝つために必須のトレーダーの在り方
テクニカル分析100%は奥が深い。
今回のFR61.8%では上昇トレンドえあってもそれまでの値動きを踏まえずに安易に買いばかり考えていると損失になることもある。
一番大事な過去からの値動き(ヒント)からテクニカル分析を駆使して総合的に判断をしてどうなるかを見なければいけないことも多々ある。
これはフィボナッチリトレースメントだけの話では無く、必要なテクニカル分析ツールすべてに言えます。
FX勉強会ではお馴染みの進研ゼミ(1時間足200MAタッチエントリー、FR38.2%タッチエントリー)という誰にでも出来るお手軽な手法もありますが、これも実はそれまでの経緯や傾きなどからトレード判断をしなければいけない。
ではテクニカル分析100%でFXで勝つために最も必要なことは何なのか。
それは勝てる手法に基づいてトレードをするためのテクニカル分析への理解度や経験を多く積んで行くことしかない。
トレーダーによっても学習の段階は異なるので、個人個人がその段階における課題を一つ一つクリアして行かなければいけません。
大変そう。
難しそう。
時間が掛かりそう。
不確かなものに時間や労力を注ぎ込んで、コロコロと目移りしてフラフラしているよりはよっぽど短く確実に勝てるようになると思います。
些細な不満に逃げずに真っすぐ正しいことだけを学習していればいいだけですから。
実際にFX勉強会でもテクニカル分析100%で常にFXで勝てている方というのは沢山いらっしゃいますしね。
せっかくですから人生で1つやり遂げたと言えるようにテクニカル分析100%でFXで勝つということを極めましょう。
さあ今日もFXの学習頑張りましょうね!