利確はどうでもいい。
これは先生の名言。
そしてFXはエントリーポイントがすべて。
これも先生の名言。
ただ実際にはFXでトレードするなら利確もしくは損切りをしなければいけない。
今回はFXで利確する際の目安として使える2パターンを伝授します。
キーワードは「欲の種を植え付けない」。
FXで利確の目安となる前提pipsについて
FXで利確をどうするかを考える話の前に知るべきこと。
初心者であれば尚更でこれを守らないと何の勉強にもならずに成長出来ない可能性が大いにあります。
ごみ拾いはダメよ
スキャルピングと呼ばれるトレード。
5pipsとか10pipsの微益で利確することをFX勉強会ではごみ拾いと言われています。
熟練の勝てているトレーダーが試行錯誤した上で毎回10pips程度を短時間でサクッと取るスタイルになるのは良いと思います。
ただFX学習中の初心者がやるべきことはそのトレードが妥当であるかを判断するためにどういった値動きになるのかをしっかりと勉強しなければいけません。
なぜ微益pipsばかりではいけないのか。
勝てたとしても負けたとしてもそのトレードが本当に正しいトレードだったのかを判断出来ないからです。
正しいトレードと間違っているトレードの判断を正確に出来るようになってようやくしっかりとFXで勝てるようになります。
それが出来ない段階から「勝てたからOK」という思考ではいつまで経っても本当に勝てるようにはなりません。
なのでごみ拾いはやめましょう。
1トレード20pipsから30pips
1回のトレードで目指すべき利確は20pipsから30pips程度。
FXポンド円がFX勉強会のトレード対象通貨ペアになりますが、ポンド円だけでも1日に数回のトレードチャンスがあります。
1週間になると数十回。
数十回の内2回から3回程度トレードしたとして1回のトレードで20から30pips取れれば1週間で40から60pips。
これが月間になると200pips前後になります。
毎月200pips利確でそれが何年も続けられるのであればそれは専業トレーダーレベル。
お金は楽に永遠と増えて行きます。
しかも20から30pips程度であればしっかりとしたポイントでトレード出来れば数分で1回のトレードが終えられるのでポジション保有中のストレスが格段に減ります。
もちろん毎回コンスタントに20から30pips取れるようになって利確が伸ばせると判断出来れば50pipsでも100pipsでも取ればいい。
まずは20から30pipsを確実に毎回利確出来るようにすることが先決。
フィボナッチエクスパンションもしくは直近高安値が視覚的FX利確の目安
では実際にFX利確の目安に使える視覚的な話に行きましょう。
使うのはもちろんフィボナッチエクスパンション。
そしてもう一つ使えるのが、直近高安値。
相場状況によってこの2つを使い分けましょう。
押し戻し
まずはフィボナッチエクスパンションによる利確目安。
フィボナッチエクスパンションで使う数値はお馴染みの2つ。
- 161.8%
- 261.8%
特におススメなのは161.8%。
261.8%までレートが行かないケースは結構多くあるんですが、161.8%まではある程度の確率で利確することが出来ます。
そしてそれを使う相場状況としてはしっかりとした押し目、戻し目からのトレード。
押し、戻しが終わったのを自分が持っているパターンを含めて確認する。
そしてシナリオを立てた値動きに合致すればトレードする。
その際にはある程度値動きの山が出来るので、起点に出来た山にフィボナッチエクスパンションを当てる。
エントリーしたら161.8%まで保有する。
もちろん161.8%から伸びそうだと判断出来れば261.8%まで保有する。
伸びた先
これも一応押し戻しになるんですが、上昇や下降が強い局面というのはレートが伸びた後に浅い押し戻しから再度レートが進行方向に進むことがあります。
これが伸びた先でのトレード。
伸びた先はいつ深めの押し戻しが発生するか分からないというちょっとリスクの高いトレードになります。
リスクが高いトレードならやらなければいいじゃん!
と思うかもしれません。
確かにそれも選択しの1つです。
ただ、勢いがあるFX相場はこの状態でグイグイとどんどんレートが進んで行くことも多々あるので、状況としては美味しい相場。
私もその流れに乗れずにトレード出来ないということはありますが、そういった相場で勝てているトレードは結構大きめの利益を出したりしています。
なので出来ればそういった状況でもトレード出来るように訓練しておくことは今後トレードとしての引き出しを増やすという観点でも大きな意味があると思います。
では利確の目安はどうするか。
それは直近高安値まで。
伸びた先で高安値を抜けていくだろうという欲を出してしまうと結構高安値からレートが反発してしまい、あー利食いしとけばよかったと思うことが多々あります。
確かに高安値を抜けていくということももちろんあります。
その時はあー保有しておけば利確を伸ばせたなーって思いますよね。
どちらにしてもそれは結果論。
であれば20から30pipsを利確出来るなら直近高値で貰っておく方が良い。
どちらにしても
FX利確の目安においてフィボナッチエクスパンションも直近高安値も足るを知ることが大事。
既に専業トレーダーレベルのFX技術を習得しているのであれば1回のトレードで出来るだけ大きな利確をした方がトレード回数も減って仕事としての負担が減ります。
ただ、FX学習者であれば1回のトレードで数十から数百pipsを取るよりは、トレード毎に毎回20から30pips利確し続けるほうが重要。
そういった積み重ねがFXトレーダーとしての自信になり、その先にじゃあ利確を伸ばせる相場ではもう少し待ってみようという流れになります。
それまでは1回のトレードでとりあえず20から30pips取れればOKということにしっかりと目を向けましょう。
利確の目安を具体的にFX相場で解説
それでは具体的に利確の目安をFX相場で2パターンそれぞれ見て行きましょう。
押し戻し
2020年7月15日ポンド円。
該当箇所は良い売りのポイント。
この局面nは戻しからの売りなので利確の目安として使うのはフィボナチエクスパンション。
1時間足での環境認識としては直近では上昇トレンド。
エリオット波動的には上昇3波からジグザグな4波中っぽい値動き。
3波から4波っぽく移行したレートは前回落ちたレート付近などある程度意味のある所からの下降。
しかも直前では高安値を切り下げている下降の局面。
該当箇所には下向きトレンドライン3点目でもあります。
5分足。
とりあえずテクニカル分析としてやるべきことは下降に対してフィボナッチリトレースメントと直近上昇に対してフィボナッチエクスパンションを当てる。
フィボナッチリトレースメントは61.8%付近。
フィボナッチエクスパンションは261.8%付近。
上には1時間足で引いたトレンドラインも来ます。
値動きの意味としては安値からほとんど戻しなく強く上昇しています。
上昇の圧力が強そう。
売るんだとしたら上昇出来ないのを確認してからじゃないと売れない。
直前では高値を超えられず一旦下降していますが、それでも再度V字の上昇。
ただやはり上昇出来ずに下降。
この時点で売りだと決断し、戻しから売る。
利確の目安はどこまでか。
それは下降起点にフィボナッチエクスパンションを当てれば一目瞭然。
161.8%まで保有。
数分で20から30pips利確出来ます。
伸びた先
2020年7月8日ポンド円。
害と箇所はFX勉強会では定番のエントリーポイント。
この局面は1時間足でも5分足でもレートが伸びた先。
利確の目安は当然直近高値。
1時間足での環境認識。
直近は下降が安値で何度も止められて上昇エリオット波動的に3波で上昇してきている局面。
下降FR61.8%も強く上抜けましたが、上昇FE161.8%付近で先っぽであり、それまで大した押しがありません。
押しが浅いということは買いが強い事には変わりありませんので基本的に買いを狙うべき。
5分足。
安値からかなり上昇してきたレート付近。
環境認識的にはまだ買いを狙いたい所で定番のエントリータイミングが来ました。
高値から小さく下降エリオット波動5波で200MAまで到達し、トレンドラインを引くとそれ以上下げないことがわかります。
なので強めの陽線を見て買いエントリー。
利確は先っぽでのトレードになるので、直近高値付近まで最低限である20pipsで利確。
高値を抜けるかもで保有しようっかなーという欲を出すとこういう局面では利確出来ずに損切り…。
やはり先っぽでは直近高値付近まで20pips程度で利確するのが正解。
欲の出る利確をある程度機械的に目安を決める理由
FXでトレードするとどうしても利確を伸ばしたいという気持ちに誰でもなると思います。
どれだけメンタルを強化した所で同じ。
私の個人的な考えですが、欲を出した時点でFXでは負けというような気がします。
それであれば今回の話のようにFX相場の流れや状況に合わせて最適なものを選択してそれに合わせる事だけをする。
いつもいつも同じ1つの事をしても勉強にはなりませんが、まずは利確の目安を2パターンにして何十回も何百回もトレーニングして更に良いパターンがあればそれを加えて実際にトレーニングしてみる。
そうやってどんどん利確の目安幅が広がり、1回のトレードでこの相場であればもう少し伸ばそうとかやめたおこうという発想が生まれる。
何はともあれまずはやってみる。
さあ今日もFXの学習頑張りましょうね!