FX勉強会にはケーススタディという最強の学習方法があります。
参加者の方々は日々サイトのケーススタディルームに投稿しているんですが、ルームのトップに先生が一言コメントされている。
これは名言。
キーワードは「トレードはアイデアの連続である」。
絶対に負けない戦略なんか無い
この戦略ならいつでも絶対に負けない!
という夢みたいなものは無い。
そういうものがあるならばFXをやるすべての人がもう億り人。
でもFXは10割の内1割の人しか勝てていないと言われています。
ということはやっぱり絶対に負けない戦略って無いんですよ。
なぜ絶対に負けない戦略が無い?
FXは言うならば生き物。
人にも陽気な人もいれば陰気な人もいる。
陽気や陰気の中にも程度があったり種類があったりしますよね。
これと同じでFXにもその時々で色々な表情がある。
その時々の表情に合わせてトレーダーは柔軟に戦略を変えていかなければいけない。
これも1つや2つでは無い。
だから1つの聖杯探しをしているのならば今すぐにやめた方が良い。
時間の無駄になってしまうから。
負けない戦略はいくつあればいいの?
FX勉強会の中にも勝てる戦略のパターンを何十も持っている人がいらっしゃってその時々に最適な戦略を使う。
これが正解。
この勝てる戦略をいくつ持っているかというのがどれだけ勝てるかの分かれ道でもありそう。
あればある程良い。
いくつあればいいんですか?という質問の答えは「わかりませんが、一つでは話になりません」。
ということになるんじゃないでしょうか。
負けない戦略はどうやって生み出すのか
じゃあ負けない戦略はどうやって生み出せばいいのか。
これの答えは「とりあえずやってみればいいんじゃないですかね」。
FXという難しい職業を選んだのであればまずは先生に弟子入りして勝てる手法を教わります。
ここまでは凡人であれば誰でも同じ選択をするべき。
後はどうするのか。
それはそれぞれのトレーダー(学習者)次第。
先生や他の生徒の中で勝てる手法を使って学習をする。
毎日5時間以上学習する人もいれば今ある仕事が忙しくて1日15分しか時間が取れない人もいるでしょう。
勝てる手法を教わったのならばあとは学習量。
とにかく学習量。
学習量が多ければ多いほどFX相場と向き合っている時間が多いということになるので、色々な表情が見えてきますよね。
あっこれは負ける戦略だなとか。
これは勝てる戦略でしょとか。
こうやって地道に負けない戦略を自分で生み出していくしかない。
器用な人であればその戦略を明確にフォルダーとして分けてストックして、そのストックの内容も早く濃く出来るでしょうし、ストック自体も増えやすい。
逆に不器用な人でも時間はかかるかもしれませんがなんとなくがなんとなくでは無くなり、少しずつストックは増えて行く。
とりあえずやってみて学習量を積んでいくしか負けない戦略を自分で生み出すことは出来ないと思います。
まずは四の五の言わずに手と頭を動かしてやってみましょう。
答えばっかり求めているとFXで最もやってはいけない「諦める」という道を早く選択することになってしまいますよ。
負けない戦略が生まれる経緯
FX勉強会の先生は良く「1回やっただけではダメ。何度もやりなさい。」と仰られます。
この意味と言うのは1回やっただけじゃ何も分からない、何度もやるからこそ分かることがある。
正にその通り。
1回目はどうしても勝てる手法の数値やツールなど目に見やすいものだけを見てチャート分析をする。
でも次やってみると、こっちの方が正しいんじゃないかと違う見方をするようになる。
もちろんルール通りにやるんですよ。
ルール通りにやらない初心者や素人の勝手なものはFX相場には何も意味がないので。
その中で間違っていることをどんどん修正出来るようになってくる。
1つの戦略だけでもやることが多くある。
いくつもの戦略であれば更に膨大なやることをやらなければいけない。
その先に有るのがいくつもの負けない戦略。
だからやっぱり諦めるという選択はしてはいけないんですよ。
FX相場でトレードをしていくということは1人でチャート分析をして正しく判断しなければいけない。
判断ミスは許されない。
会社みたいに誰かが助けてくれることもあるということは無い。
FX勉強会のように間違った方向性を正しく修正して頂けることはあっても、いつまでもそういった助けを受けている様では本当に勝てるトレーダーにはならないですよね。
自分でやるしかない。
でも正しく習得しさえすればFXで一生を送っていけます。
負けない戦略は分からないから生まれるというFX相場解説
2018年3月16日ポンド円。
この相場でケーススタディをしている時に最初に思ったのがどっちでトレードすればいいんだ!?ということ。
そうなると私の場合はチンプンカンプンモードになって分からなくなる。
分からなければやらなければ良いという意見もあるかもしれません。
ただまたいつか同じ事はドリルとして帰ってきてしまうので、今考えて課題をクリアしなければいけない。
チンプンカンプンの原因
それは4時間足では下降。
1時間足では上昇。
じゃあどっちに向かうのが正解なんですかということでチンプンカンプンになる。
このチンプンカンプンのままチャートを見ている時というのは本当に分からなくなる。
全体だけをメインに考えすぎている。
FX相場は順張りでトレード出来る時もあれば相場状況によっては逆張りトレードの方が安全な事もある。
全体を考慮して今現在はどっちが有利かを考える方がその時のトレードとしてはしっくり来るんじゃないかなと私は思います。
環境認識
負けない戦略とか言ってる場合じゃない。
告白するなら友達から。
FXやるなら環境認識から。
4時間足
このチャートで一番目立つのは真ん中付近からの強い下降。
強い下降の時に真っ先に考える戦略は戻り売り。
で現在地は戻しから下げているように見えます。
ただ直前では安値から調整のような値動きから強く下げた分を結構な割合V字気味に戻している。
ということは直前は上昇も強い。
さあどうする。
下降した起点に谷が出来ていますね。
そんな時は何を使うんでしたっけ?
もちろんフィボナッチエクスパンション。
そうすると安値から反発したレートはFE161.8%ピッタリ!
意味のある所から反発しているということが分かります。
高値の戻しから強く下降した起点にフィボナッチリトレースメントを使うと、FR38.2%と61.8%の間くらいから下げています。
戻り目として良い位置。
その位置は前回もみ合って再度強く下降したレート付近でもある。
意味のある所から下降しているということが分かります。
ということは売りで考える方がいいんじゃないか。
想定出来る事は意味がある所から実際に上昇はしているので、再度安値を試すか、FR61.8%付近で止まる可能性があるのでその付近までを売っていこうかな。
1時間足
安値から強く上昇した先から下降して来ています。
上昇に対しての押し目として抵抗になりそうな200MAから実際にちょっと反発してきた所。
フィボナッチリトレースメントを使うと安値からの上昇FR38.2%もある。
しかも下降起点の谷にフィボナッチエクスパンションを使うとFE161.8%付近でもある。
4時間足では戻り目として良い位置から下降しており、1時間足は押し目として良い所からちょっと上昇している。
どっちなんだ!?
チンプンカンプンタイム。
一旦冷静に考えて見よう
チンプンカンプンタイムの時は冷静に。
まず4時間足での分析では直近強く下降しており、意味のあるFE161.8%から上昇している。
今後上昇していくとしても、一度安値を試すかもしくはFR61.8%付近で止められて上昇する可能性がある。
1時間足では何個か意味のある所で押し目からちょっと上昇はしているが、直前は下降なのでその下降が止まったことを確認しないと押し目で止まって強く上昇していくかは分からない。
押し目で止まって上昇が始まると仮定するなら再度安値付近を試して下げれないとかズバッと明確に上昇するかとかになるはず。
ということはまだ現在は下降の範疇と考えた方がいいんじゃないか。
であれば意味のある所から上昇してしまった後なので1時間足下降の意味のある所で止まるのであればちょっとかもしれないが売れるんじゃないかと私は考えました。
5分足
このチャートを見て分かるのは安値からV字で直前高値までグッと上昇している。
その後の展開をあり得る形で考えるのであれば、そこからあまり下げずに再上昇していく。
もしくはいつものエリオット波動的に安値付近(意味のある所)まで下降しても安値を割っていかないとか。
んで実際の値動きはこれ。
V字で上昇した後は上に行ったり、下に行ったりでよく分からない。
安値からにFRを使うと高値からFR61.8%まで一気に戻している。
再度上昇するもやっぱり下げられる。
そして再上昇。
最高値からの下降にフィボナッチリトレースメントを使うとFR38.2%まで一気に上昇するもなんかFR38.2%に収束して来ているようにも見えます。
ちなみに直前の高値からの下降にフィボナッチリトレースメントとを使うと下降FR61.8%でもずっと止められているように見える。
強くV字で上昇するも下げの強さも見せて、その後全然上昇していかない事が分かります。
であれば再度安値付近を試す可能性はある。
このチャートを見て「アッ!」っと思った方もいると思います。
先日先生のyoutube動画であったアレ。

大きく3度止められている。
しかも3度目は更に小さく3度止められている。
で下に行きますよーの陰線から売りでエントリーすれば良いんじゃないでしょうか。
利確はお好みでどうぞ。
FX負けない戦略は「アイデアの積み重ね」
単純なFXでの負けない戦略というのはありません。
それでも勝つために毎日学習をするわけです。
日々の学習もボーっと流れ作業的にケーススタディなどの学習法をしていてもなかなか成長というのは見られない。
毎回では無くてもその時々で気付きなどはあるはず。
これが独学だとそれが正しいのか間違っているのかが判断出来ません。
間違った方向を向いたまま進んで行ってしまって挫折することもあるでしょう。
これが先生に教わったり一緒に学んでいる人がいる場合だと何が正しいのか間違っているのかが分かる。
その時点で自分を修正して再度チャートと向き合う。
そうすることでこういう相場状況ならこう対処した方がいいんじゃないかというアイデアが生まれる。
これを積み重ねる。
「トレードはアイデアの連続である」。
ここに行きつくわけですね。
これが本当にFXで負けない為の戦略の一端を担うものなのかもしれません。
さあ今日もFXの学習頑張りましょうね!