FXトレードでエントリーする前に必ずやるべき事が2つ。
環境認識をしてシナリオを立てる。
絶対に避けては通れない道。
ではどうシナリオを考えればいいのか。
今回はシナリオの考え方についてお話します。
あまり難しく考えすぎるとパニックになりそう。
安心してください。
難しくないですから。
キーワードは「あなたは何がしたいの?」
FXシナリオの考え方「あなたは今日何がしたいの?」
FXでの裁量トレードはその日の相場を見て自分で判断をしてエントリーを行うわけですよね。
ということはトレーダーによってどうしたいかという事が異なるはずです。
シナリオの考え方もトレーダーそれぞれ。
じゃあ今日自分が何をしたいのかを考えればいいと思いませんか。
シナリオの考え方の基本:道は1つじゃない
毎日売り(買い)だけのシナリオを考えれば良いなんてことは存在しない。
FX相場では売らなければいけない時もあれば買わなければいけない時もある。
はたまた何もしてはいけない時もある。
毎日道は1つじゃないんです。
でもそのどれかをトレーダーはシナリオを考える際に絞らないといけない。
沢山ある道の1つを。
大きな道の中にも小さな道があってそれすらも判断していかなければいけない。
難しそう。
とても難しそう。
じゃあどうするか。
FX相場の現在の流れとして最も自然なものを選べばいい。
シナリオの考え方パターン:順張り
シナリオの考え方のパターンとしてまず考えるのは順張り。
FXトレードの王道ですよ。
現在がもし環境認識として上昇相場なのであれば押し目からの買いで高値から下げて来ています。
ではどこが押し目なのかをシナリオとして考えれば良いだけ。
そしてシナリオとして立てて押し目までレートが来たらそこでどうなるかを見る。
シナリオ通りに値動きが止まるのであれば買って行く。
順張りシナリオの考え方としてはこれだけ。
シナリオの考え方パターン:逆張り
逆張りは基本的に危ないので基本的には選択したくはないんですが、それは相場状況による。
FX相場の基本で言うと押し目戻り目からの順張り。
この押し目戻り目までの値動きを取りに行くのが逆張り。
逆張りの場合は2つを考えなければいけません。
逆張りをしようとしている位置には何があるのか。
順張り方向に動いているのに現在地に特に何も無いのに逆張りは出来ない。
そして順張りとして押し目はどこなのか。
押し目までを取りに行きたいので、押し目がどこなのかを考えないとお先真っ暗で怖くて歩けないですよ。
これら2つを考慮した上でシナリオを考えるのが逆張り。
シナリオの考え方パターン:何もしない
その日のFX相場で何もしてはいけない時。
例えば進行方向に進んでいて意味のある所まで到達して、実際に逆方向に進んできたとします。
その場合はどこが押し目戻り目なのかをいくつか考えますよね。
でそこまでを待って順張りをする。
ただその途中で値動きが止まって反発したとします。
であれば逆張り方向に押し目戻り目まで再度トレードしたいですよね。
でもその反発の値動きが強かったらどうですか?
そうなってくるとそこが押し目戻り目なのか!?と考えて順張りするトレーダーも居れば、想定付近までは行くと考えて逆張りするトレーダーも居る。
そうなると当然よく分からない変な値動きになりますよね。
こういった時のトレードというのは難易度が高くなります。
細かな値動きもタイミングが取りずらいですしね。
シナリオを無理に考えずにチャートを閉じちゃいましょう。
シナリオの考え方によるFX相場解説
シナリオの考え方を今日何がしたいのかという事を考えながら相場解説していきましょう。
2018年4月19日ポンド円。
環境認識
今日何がしたいのかを決める為にはもちろんこれ。
告白するならお友達から。
FXやるなら環境認識から。
4時間足
この相場を見て目立つのは2つありますね。
高値から強く下降している。
安値からも強く上昇している。
これだけでは何も判断出来そうに無い。
じゃあ1つ1つ確認して行きましょう。
直近を優先するとしたら上昇ですよね。
ただ安値からかなり上昇した先で何か高値で3度止められて下降してきているように見えます。
この3度止められて下降した部分には他に何かがあるのか。
チャートを見ると左側に高値から強く下降して戻しから更に強く下降した起点がありますね。
前回落ちた所は今回も落ちやすいというFXの法則があるので、そこに位置しています。
そして上昇した起点の山にフィボナッチエクスパンションを使うと161.8%付近でもある。
意味のある所から落ちてきているというのがツールから分かりますね。
直近は上昇なので、基本は押し目買い。
じゃあ押し目はどこなのか。
まず安値からの上昇にトレンドラインが引けそうです。
そして調整のような値動きから強く上昇した起点にフィボナッチリトレースメントを使ってみると
レンドライン付近にはFR50%~61.8%が来そう。
その付近が押し目候補として考えられそうです。
で現在地はその押し目候補まではまだ距離があります。
であれば意味のある所から下げてきているので売れそうならそこまでを売りたい。
1時間足
高値から明確にズドンと落ちていますね。
この下降を見たらまず戻しから売りたいと考えるのが普通だと思います。
ただ全体的には上昇であり、上向きの200MAで止められているようにも見えます。
上昇からのトレンド転換の基本は高値から下降して、FR61.8%付近まで戻すも上昇出来ずに下降する。
もしくは200MAからどうしても反発せずに時間を掛けても上昇出来ないのであれば出来だけ右まで待って売るという選択肢もありそう。
どちらにしても細かな値動きから判断したい所ですね。
5分足
直前ではなんか下降FR38.2%で止まっていそうなので売りたくなりそうなんですが、シナリオとしては1時間足200MAから反発しているので、この付近などうしても上昇出来ないならということだったのでこの時点ではまだそれが確認出来ないので手を出せない。
で実際にはFR38.2%から下降して安値を若干切り下げるも強めに上昇。
これで1つのシナリオは無くなりました。
であればもう1つのシナリオ。
十分な戻しを待って上昇出来ないなら売り。
ちなみに上昇に対してエリオット波動的なカウントをすると、現在は上昇5波で登ってきているようにも見えます。
これはあくまで参考程度ですが。
上昇5波で辿り着いたのは十分な戻しであるFR61.8%付近。
しかもその付近で先生のyoutube動画を拝見されている方なら誰にでも分かる値動きが出ましたね。
十分な戻し付近で3度止められて上昇出来ませんよー。
じゃあ売りましょう。
利確についてはお好みでどうぞ。
シナリオの考え方は環境認識が鍵
シナリオの考え方は環境認識を基にあなたが今日どうしたいのかによって変わってきます。
ということは今日どうしたいのかというのは環境認識が鍵になります。
環境認識が正しければ考えたシナリオがある程度間違っていても多少の含み損はあるかもしれませんが、結果として勝てる。
ここに先生がいつも言われている名人を気取って微損で撤退何か初心者の内はしてはいけませんよーという本質があるのかもしれません。
逆に環境認識が間違っていればシナリオで考えた通りになってトレードしたとしても負ける可能性が高い。
シナリオを考える為にも環境認識を徹底的に学習する必要がある。
ただ今日何がしたいのかを考えてそれを実行し続けるというのには意味があります。
それはなぜ今日何がしたいのかを考えて実行したのにも関わらず買ったのか負けたのかを明確に出来るから。
いつも毎回思い付きのシナリオも考えていない事ばかりやっていたら何がダメなのかの原因を気付けない。
環境認識をしてシナリオを考えて、それ通りになったらトレードをしてみる。
とりあえず負けようが勝とうがそれを繰り返す。
シナリオの考え方というのは実はそこに本当の意味があるのかもしれません。
FXは諦めたらそこですべてが終わります。
今は難しくても正しく学習をしていればきっと分かるようになります。
さあ今日もFXの学習頑張りましょうね!