FX初心者は目線を固定するだけで勝率が上がる
FX初心者がシナリオを立てる時は、売りか買いのどちらかに目線を固定して立てた方がいいです。
基本的には相場の流れに沿った『順張り』を狙います。
上位時間足の環境認識・チャート分析をして売りか買いのどちらにするか決めるのですが、もしかすると「売りと買い、どちらなのかよく分からない」という結論になるかもしれません。
トレンド相場であれば問題ないのですが、レンジ相場のように方向性がハッキリしない相場では売りと買いのどちらかに目線を固定するのが難しいと思います。
それでも全く問題ありません。
熟練しているFXトレーダーや才能がある人は、短期間のトレードでも売りと買いのどちらも取れるかもしれません。
しかし、FX初心者のうちは器用なことをしようとはせず、まずは売りと買いどちらかに絞ってシナリオを立て、シナリオ通りの値動きになった時だけエントリーします。
最初はシナリオ以外の値動きに全部見送りでもいいです。
最初は分かる相場状況なんてほとんどないと思います。
もしくは「分かる!」と思った相場状況でも、シナリオとは全く違った値動きになることもあるでしょう。
「そんなんじゃエントリーチャンスを全然掴めないじゃねーかよ!」と思う人もいるかもしれません。
そもそもFXの目的とは何でしょうか。
FXの目的は?
人によって違うのかもしれませんが、大半の人が「大金を稼ぐため」にFXを始めると思います。
FXで大金を稼ぐためには、「安定してFXで勝つこと」が必要です。
FXの最大のメリットは、「レバレッジをかけられること」だと考えています。
そのため、FXで大金を稼ぐためには必ずしもたくさんFXトレードする必要もなければ、多くのpipsを獲得する必要もありません。
安定してFXで勝てるようになるためには、自分が分かる相場状況(自信のある相場)だけFXトレードをするということが重要になります。
FX初心者がトントン拍子に大金持ちにはなれません。
失敗を繰り返しながらFXトレーダーとして成長していきます。
上手くいかない状況が続くと、次第に最初の目的を忘れて本質とは違う方向へ意識が向き始めます。
あの人はあんなFXトレードしているのに自分は…。
またエントリーチャンスを見逃した…。
等々。
そのような思考に陥ると、FXトレーダーとしての成長が止まります。
他人にどう思われようと、他人がたくさんFXトレードをして数百・数千pips獲得しようが関係ありません。
とは言っても、そのような気持ちになるのもよく分かります。
特に頑張っているのに中々結果が出なければ尚更だと思います。
「隣の芝生は青く見える」で、私も自分自身を見失いあらぬ方向へ行ってしまったこともあります。
身の丈に合わないことをして何度も調子を崩しました。
「自分自身を見失わないこと」はFXで成功するためには必須です。
FXで上手くいかなくても、諦めずに自分自身がやるべきことだけに集中して取り組むことで成功を掴むことができます。
これが分かっちゃいるけど難しいんですよね。
FXで目線を固定する場合は「相場の流れに沿った方向に固定する」
少し話が逸れました。
FXで目線を固定する場合も、基本は相場の流れに沿った方向に固定します。
例えば、2021年3月現在のポンド円4時間足チャートを見ると、とても強い上昇相場だということが分かります。
ろくすっぽチャートを分析しなくても適当なところで買ってさえいれば勝てる相場です。
こういう相場では目線を固定するのは簡単です。
上昇した先っぽでも買いのシナリオだけを立てます。
「いやいやいやいや!もうそろそろ危ないでしょ!」と思っても買う。
とにかく買う。
同時期の1時間足はどうでしょうか。
1時間足レベルでは少し強めの下降が発生しました。
FX初心者は、目先のちょっとした値動きに惑わされて目線をコロコロと変えてしまいがちです。
そのような人たちは、この値動きで「売りだ!」となってしまいます。
確かに300pipsくらいの下降なので、戻しからの売りが狙えるのかもしれません。
しかし、4時間足レベルのチャートを見ると微々たる下降であって、ただ単に押し目を形成してくれただけの値動きです。
いつまでもしつこく売りを狙ってしまうと、勝てないどころか大損をぶっこいてしまいます。
逆に、目先のちょっとした値動きに惑わされずトレンドの流れに沿って目線を固定するだけで、爆益を上げることができます。
FX初心者が目線を切り替えるタイミングは?
FX初心者のうちは、下手に目線を切り替えることを考える必要はありません。
繰り返しますが、まずはトレンドに沿った方向に目線を固定してシナリオを立て続けることが重要です。
上記の通り、2021年3月現在のポンド円であれば、FX初心者は売りは全く考えなくてもいい相場です。
現在の相場で、安全に売りで取れるポイントはほとんどありません。
逆に買いであれば、少々エントリーポイントがマズくて逆行しても、しばらく放っておけばそのうち利益になります。
買いの正解は多数、売りの正解はごくわずか。
いくら強い上昇トレンドとはいえ、いつかはトレンドが変わる時が来ますが、そんなことはFXの神様にしか分かりません。
それよりも、上昇の力が強いという事実があるのだから、それに沿ってFXトレードをすればいい。
もしかするとその時に運悪く?買ってしまって、マイナス100~200pipsといった少し大きめの損失を出すかもしれません。
しかし、それまでに素直にトレンドに沿った方向に目線を固定してFXトレードをしていれば爆益を上げているはずなので、そこまで手痛い損失ではないはずです。
例えばここでのFXトレード。
個人的には絶好の買いのポイントだと思います(利確がク○なのはご愛嬌ということで)。
ちなみに、4時間足を見ると赤い縦線の位置です。
「いやいやいや!直前で長い上ひげ出てるし、もう危ないでしょ!」と思うかもしれません。
直近の高値付近に達しているし…。
しかし、誰がどう見ても上昇トレンド。
こういうポイントで目線を変えてしまうと痛い目を見ます。
このような状況でも、どのようになれば買えるのか?ということだけを考えます。
1時間足
4時間足同様に全体的には上昇トレンドですね。
重要なのはチャート後半の値動きです。
上昇トレンドで押し目からの買いを狙えばいい相場とは言えど、中央の約300pipsの下降は気になります。
私はこの下降を見て「これまで押し目なく上昇しているから、もしかすると一時的にここから下降していくかもしれない」と考えていました。
分かりやすいパターンは、エリオット波動のような値動きで下降して、5波まで終了したら上昇していくパターン。
しかし、そのような値動きにはなりませんでした。
それどころか直近高値を上抜けてしまいました。
チャート後半の上昇の値動きをよくよく見てみると、ここでもエリオット波動のような値動きで上昇してきていることが分かります。
エリオット波動であると仮定すると、現在は4波にあたるでしょうか。
しかも、ジグザグの値動きで下がってきており、これも(0)~(5)波まで終了したようです。
1時間足の200MAまでの隙間が気になりますが、値動き的には買うしかないパターンですよね。
最後に5分足でエントリータイミングを計ります。
5分足
まず、大まかにチャートを見ると、あっという間にV字で下降が全て戻されていることが分かります。
さらに、重要なのはこの後の値動き。
5分足でもエリオット波動のような値動きで落ちてきたことが分かります。
早ければ、ここで止まって上昇してきたところで買えます。
もう少し慎重にエントリーするのであれば、エリオット5波まで終了した後にもう一度止まったことを確かめてから買ってもいいです(赤丸のポイント)。